演歌の女王第三話

日本テレビ系。土曜ドラマ演歌の女王」。第三話。
脚本:遊川和彦。音楽:池頼広。主題歌:平井堅「君の好きなとこ」(作詞&作曲:平井堅/編曲:亀田誠治デフスターレコーズ)。プロデューサー:大平太&太田雅晴(5年D組)。演出:岩本仁志
五味貞子(成海璃子)を苛めている卑劣な連中を説得して苛め行為を止めさせるため、学校の教室に乗り込んだ大河内ひまわり(天海祐希)。優しい口調による「イメージできますか?」の説諭から、生徒たちの冷笑に対する怒りの爆発を経て、「イイカゲン目覚めろよ。イジメってのはな、犯罪なんだよ!罪を犯した人間は、当然、罰を受けるんだよ!判ってんのか?」までの厳粛な説教の展開はそのまま二〇〇五年夏の土曜ドラマ女王の教室」における教室の女王、阿久津真矢(天海祐希)を想起させて流石に凄みがあったが、もちろん全ては大河内ひまわりの妄想。あの妄想の通りに行動できれば幸福になれるのかもしれないが、現実には生徒たちに遠慮して弱気な口調で語りかけた挙句、仕舞いには五味貞子の「援助交際」問題まで持ち出してしまい、却って連中に格好の苛めネタを提供する始末。己を不幸にする者は他人をも不幸にしてしまうのか。結局、五味貞子は大河内ひまわりに弟子入りをしたが、果たして不幸になる修業でもするつもりだろうか。
五味貞子役の成海璃子は今作でも存在感を示していると思う。鬼太郎みたいな前髪が今までとは違った印象を生んで、それもまたよかった。
五味貞子を苛めていた生徒たちの中には、「女王の教室」の舞台となった半崎小学校六年三組で二番手の優等生だった刈谷孝子(佐々木ひかり)をはじめ、田中桃(伊藤沙莉)、松本エマ(高田彩香)、山下健太(西原信裕)、地井圭次(高橋伯明)、田端美知(高橋香波)等が再登場していた。
登場人物(出演者):大河内ひまわり39歳(天海祐希)/田丸ヒトシ40歳(原田泰造)/一条真佐美25歳(酒井若菜)/五味貞子13歳(成海璃子)。矢沢30歳(平山広行)花田信7歳(武井証)志田45歳(半海一晃)。信友幸子13歳(福田麻由子)温水啓司50歳(温水洋一)。萩本次郎50歳(段田安則)/田丸道代70歳(池内淳子)。