ハケンの品格第六話

日本テレビ系。水曜ドラマ「ハケンの品格」。第六話。
脚本:中園ミホ。音楽:菅野祐悟。主題歌:中島美嘉「見えない星」(作詞作曲:長瀬弘樹&編曲:羽毛田丈史ソニー・ミュージック アソシエイテッドレコーズ)。プロデューサー:櫨山裕子&内山雅博。演出:南雲聖一。制作協力:オフィスクレッシェンド
大前春子(篠原涼子)不覚にも初めての残業。だが、どうして残業を引き受けたのか。なぜなら今回の大失態の責任は東海林武(大泉洋)とともに大前春子にもあったからだ。これまで大前春子が残業しなかったのは残業する義務がないばかりか残業する必要も皆無だったからだが、今回ばかりは残業してでも己の責任を果たさなければならなかった。勤務時間内に責任を果たせなかったから時間外にも働いたのだ。それだけのことだ。勤務時間内に最大限の責任を果たして勤務時間外には仕事から完全に解放されるというのが大前春子の道であり、その点には寸分の狂いもない。だから里中賢介(小泉孝太郎)主催の夜中の誕生会に対して大前春子が敢えてあんなにも冷たい態度を取ったのも、単に何時も通りの姿勢を貫いただけのことに過ぎないとも云える。マーケティング課の皆は今回の残業の件で油断して、大前春子の姿勢を少々甘く見てしまっていたのではないか。とはいえ大前春子の今回の拒絶の仕方には過剰に不機嫌なところがあったのも確かだ。職場の仲間たちから愛されていることを内心では感激し幸福感に包まれていたに相違ない。その内心を隠すため、あんなにも冷たくしたのだ。
登場人物(出演者):スーパー派遣社員=大前春子(篠原涼子)。派遣社員=森美雪23歳(加藤あい)/食品会社S&F営業部マーケティング課主任=里中賢介30歳(小泉孝太郎)/S&F営業部販売二課主任=東海林武32歳(大泉洋)。S&F営業部マーケティング課(新入社員)=浅野務23歳(勝地涼)/S&F営業部販売二課=黒岩匡子30歳(板谷由夏)/人材派遣会社「ハケンライフ」マネージャー=一ツ木慎也30歳(安田顕)/タブラオ「カンタンテ」フラメンコギタリスト=天谷リュート20歳(城田優D-BOYS])/近耕作30歳(上地雄輔)島田香(入山法子)竹井瞳(清水由紀)。ナレーション(田口トモロヲ)。S&F営業部マーケティング課嘱託社員=小笠原繁62歳(小松政夫)。タブラオ「カンタンテ」ママ=天谷眉子58歳(白川由美)。S&F営業部長=霧島敏郎60歳(松方弘樹)。