花より男子2第八話

TBS系。金曜ドラマ「花より男子2」。第八話。
原作：神尾葉子（集英社マーガレットコミックス）。脚本：サタケミキオ。音楽：山下康介。主題歌：嵐「Love so sweet」（J STORM）。制作：TBSテレビ。演出：石井康晴。
道明寺家に六十年間も仕えてきた使用人頭タマ（佐々木すみ江）の驚くべき秘密が明かされた。先代当主の遺言により、道明寺邸内では誰であれ、タマの意見に従わなければならないことが定められていたのだ。現在の当主の道明寺楓（加賀まりこ）といえども、邸内の秩序に関することではタマの決定を覆せない。そんな道明寺家の賢者タマは、かつてはどうにも手に負えない乱暴者だった道明寺司（松本潤）を変えたのが牧野つくし（井上真央）であることを知っていた。道明寺家の将来を明るく変え得る力を、牧野つくしに見出したわけだろう。そして恐らくは西田（デビット伊東）も、同じ認識に立っているに相違ない。それにしてもタマの居室は素晴らしかった。
花沢類（小栗旬）と大河原滋（加藤夏希）それぞれの覚悟は高潔だった。両名ともそれぞれにとっての最愛の相手を、真に愛するからこそ諦めざるを得ないと悟るに至ったのだ。花沢類は牧野つくしを愛しているのと同時に、牧野つくしと相思相愛の道明寺司をも幼馴染みの大の心友として愛している。同じように大河内滋も道明寺司を愛しているのと同時に、道明寺司と相思相愛の牧野つくしをも心友として愛している。両名はそれぞれ愛する人を愛するゆえに自ら身を退いたのだ。