月九ドラマ東京タワー第八話

フジテレビ系。月九ドラマ「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」。第八話。
原作:リリー・フランキー『東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜』(扶桑社刊)。脚本:大島里美。音楽:澤野弘之河野伸。主題歌:コブクロ「蕾」(ワーナーミュージック・ジャパン)。プロデューサー:中野利幸。制作:フジテレビドラマ制作センター。演出:久保田哲史。
徳本寛人(高岡蒼甫)とレオ・リー(チェン・ボーリン)と山田耕平(柄本佑)の三人組が楽しい。毎晩のように中山雅也(速水もこみち)の家に来ては、中山栄子(倍賞美津子)の作る夕食で盛り上がったり、中山栄子の手術中には中山雅也を励ますため三人で夕食を作ろうとしたり。挙句、中山兆治(泉谷しげる)の見るからに怖そうな容姿に怯え、接待というか奉仕に努めたり。中山栄子の病をめぐり物語が重く進みゆく中で彼等の賑やかさが心地よい。
中山栄子と中山兆治の夫妻は長男の雅也の幼時に別居し、夫婦として一緒に過ごした時間は極度に短い。それでも真に家族でもある。栄子の入院する病院内の売店で買物デートを楽しんでいた二人の様子は熱愛中の恋人同士のようでさえあった。
鳴沢一(平岡祐太)も心身の疲労から復活して、以前とは一転、本来の明るさを取り戻し、前向きに楽しそうに仕事に励んでいた。徳本寛人と彼が和解して中山栄子の料理を食いながら語り合うときが何時か来るのだろうか。