月九ドラマ東京タワー第九話

フジテレビ系。月九ドラマ「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」。第九話。
原作:リリー・フランキー『東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜』(扶桑社刊)。脚本:大島里美。音楽:澤野弘之河野伸。主題歌:コブクロ「蕾」(ワーナーミュージック・ジャパン)。プロデューサー:中野利幸。制作:フジテレビドラマ制作センター。演出:谷村政樹。
中山雅也(速水もこみち)の失恋。しかし彼と佐々木まなみ(香椎由宇)とは相思相愛だったし、結婚を意識していたのは佐々木まなみの側だった。それなのに彼からの結婚の申し込みを佐々木まなみが受けなかったのは、郷里の北海道にいて一人で旅館を営んでいる母の佐々木恵子(朝加真由美)を心配するからだった。しかるにもともとは進路の件で衝突していた母を娘が気にするようになったのは、中山雅也の母、中川栄子(倍賞美津子)に感化されてのことだった。要するに中山雅也と彼の母への愛のゆえに、自身の母を心配し、結婚を断念せざるを得なくなったのだ。
仕事に関しては中山雅也は幸福だ。学生時代以来の親友、鳴沢一(平岡祐太)がマネイジメントに近いことまで引き受けてくれている。それで仕事が殺到し、多忙を極めて大変ではあるが、原稿を取りに来る大勢の編集者たちには母の栄子が食事を御馳走して、それがまた編集者たちの間では大好評。それで原稿提出の遅れも多少は大目に見てくれているようなのだ。全てが上手く行っていて満ち足りていると見える。家族と友人に恵まれている。