旅行記二

朝六時半に起きて大急ぎ荷物をまとめ、七時にホテルのロビイに集合。七時半には大分港で乗船。出発時間は七時五十分。その頃までには船内の食堂で朝食が済んだ。往復ともに四人用の一等船室を三人で使用したが、往路は殆ど船室内の寝台で寝ていたのに対し、復路は船室よりも食堂の中央にいて、ディジタルオーディオプレイヤーで持参したハイドン交響曲集を聴きながら彼方の窓の外の海景を眺めて過ごした。十一時半に松山観光港に着き昼十二時頃に帰宅した。遅めの昼食のため外出した序でに銀天街の南側をかなり歩いた。柳井町商店街のアーケイドが撤去されていたのは老朽化のためだろうが、今日のように晴れた日だと却って陽光に満たされて、商店街の魅力が改めてよく見えてくる。この商店街については以前、映画「世界の中心で、愛をさけぶ」の撮影が一部ここでも行われたという話を聞いたことがあったが、今Googleで検索したところそうした情報は一つも出てこない。事実ではなかったのか。