ヤンキー君とメガネちゃん第三話

TBS系。金曜ドラマヤンキー君とメガネちゃん」第三話。
品川大地(成宮寛貴)と足立花(仲里依紗)が名コンビであるのは、よく似ていると同時に対照的でもあるからに他ならない。
かつては不良少年界の最強の大物だったのが、今や近隣で屈指の進学校に通う優等生であるという点において、二人は極めて似ている。しかし足立花が不良だった過去を捨てて心身ともに健全な新生活に邁進しようと決意しているのとは対照的に、品川大地は、新たな友としての足立花との出会いを機に、進学校での新生活にも楽しみを見付け、徐々に親しみつつある反面、昔からの友情を断ち切ることなんか到底できないと考えるからこそ過去の鬱陶しい関係から逃れられないでもいる。そうした中で、むしろ過去から続いているあらゆる関係の中で彼にとっては殆ど唯一大切な、無二の親友の練馬青雲(鈴木亮平)が、足立花に出会って以降の品川大地に生じた変化を心から喜び、一刻も早く不良の生活から足を洗って新生活に邁進することを彼に望んでいるのだ。
品川大地は、練馬青雲と別れることこそないだろうが、練馬青雲からの後押しを嬉しく思ってもいるし、足立花の前向きな姿勢を好ましく感じてもいて、そして逆に足立花も、なかなか前を向こうとはしない品川大地から教えられるところもある。対照的でもあるからこそ二人はよく似ているのだろう。