黄金の豚第二話

日本テレビ系。水曜ドラマ「黄金の豚-会計検査庁特別調査課」。第二話。
解決は不可能ではないのか?とさえ思われた事件を、主人公の堤芯子(篠原涼子)は一体どのような奇策によって解決してみせるのだろうか?と期待していたら、事実上、殆ど単に運を天に任せただけの話だった。実のところ現実の世界においても運を天に任せるしかないような困難の局面が往々あるのは確かではあるが、やはりテレヴィドラマのようなフィクションの世界には何らかの必然性を期待したいものだ。なぜなら悪が罰せられ、善が報われることが必然であると認識できてこそ物語は痛快であり得るのだからだ。
堤芯子と角松一郎(大泉洋)との関係は、二〇〇七年の水曜ドラマ「ハケンの品格」における大前春子と東海林武との関係を想起させるが、堤芯子と工藤優(岡田将生)との関係は、二〇〇五年の水曜ドラマ「anego・アネゴ」における野田奈央子と黒沢明彦との関係を想起させるかもしれない。