仮面ライダーオーズ第十六話

今年の最後の残業も終了。何事もなく、大したことはしなかったが、疲れた。帰宅後は殆ど寝ただけ。(ゆえに翌日の午後十五時半に記之。)
ところで。
東映仮面ライダーオーズ/OOO」。
第十六話「終末とグリードと新ライダー」。
前回の話を構成した三つの出来事は、(一)「メダル争奪戦に、映司とアンク、そして比奈が巻き込まれる」、(二)「仕掛けたのはメダルシステム開発者、真木とグリードであるカザリだった」、(三)「ガメルを使って或る実験が開始された」。
八百年前の、グリード誕生の神話が説かれ、そしてグリードという存在の脆さが明らかにされた哀しみの一話。同時に、新たな仮面ライダーとして「仮面ライダーバース」が登場したが、驚くべきことに、バースに変身していたのは後藤慎太郎(君嶋麻耶)ではなかった。
バースの正体は伊達明(岩永洋昭)。どのような人物であるのかは未だ明らかではないが、顔立も体付も太く、見るからに強そうな男。顔も体型も、美しくはあっても強そうではない後藤慎太郎とは正反対。
だが、バースの正体が後藤慎太郎ではなかったという事実は、彼がドクター真木清人神尾佑)からの悪魔的な申し出に対しては今のところは慎重な態度を取っているということを物語るだろうか。少し前の彼は、火野映司(渡部秀)がオーズに変身して闘っているのを見ては己の使命感と現実との間の差に悩んでいて、その時期の彼であればドクター真木清人に煽られていたかもしれないが、今の彼は多分、己の信念に忠実であろうとして冷静であろうとしているのだろうし、もちろん欲望に屈して己を見失うような真似はしたくないという「プライド」を確と持しているのだろう。
それにしても、火野映司と後藤慎太郎と伊達明という三人の組み合わせは、一見してそれぞれの個性が際立ってくるような、かなり巧い人選であるように思う。