プロ野球は破壊活動か

社団法人日本野球機構、特に読売巨人軍は、東北大震災に伴う深刻な電力供給の不足を受けて計画停電輪番停電)までも断行せざるを得ない事態に至っている首都圏において敢えて、昼夜を問わず照明を要する東京ドーム等を会場に、夜間の試合を開催しようとしているとのこと。
多くの人々が普段から節電につとめ、さらに計画停電で苦しい生活をも強いられているときに、野球だけのために莫大な電力を浪費してよい権利が己等にあるはずだと彼等の考える根拠は何だろうか。もし東京ドームにおける過剰な電力の浪費によって関東地方の全域に停電を発生させた場合、その重大な責任を担う覚悟は彼等にあるのだろうか。
野球選手の活躍を見せることによって多くの人々に勇気や元気を与えることができるはずだ!と彼等は過信しているようだが、自惚れも甚だしい。根拠のない愚劣な自信だ。そもそも野球に興味のない人々には何の意味もない話ではあるし、野球の愛好家であっても、首都圏における夜間の試合の断行が人々の生活をますます圧迫するとなると、流石に納得ゆかぬのではないだろうか。さらに極論すれば、もし夜間の試合のために莫大な電力を浪費した結果として首都圏に大規模な停電を惹起して、それが医療機関等に深刻な影響を与えた場合、元気を与えるどころか死者を出すかもしれないではないか。プロ野球ナイターが殺人を犯しかねない。
社団法人日本野球機構は国民に敵対し、害を与え、国家に反逆する暴力団体であると認定されても文句は云えないだろう。