デカワンコ番外編

曇天ではあったが、湿度の所為か暖かかった日。朝から普通に出勤。世間は連休中。昼食が美味だった。
ところで。
日本テレビ系。特別番組「デカワンコちょっとだけリターンズ」。
今年の一月から三月まで土曜の夜九時から約一時間のテレヴィ番組として放映された刑事ドラマの新たな傑作「デカワンコ」の、一寸した特別版。むしろ番外編。やがて制作され放映される本格的な「デカワンコ」特別編へ向けた予告編であり、そのためにこれまでを振り返る総集編でもありながら、単なる総集編にはせず単なる予告編にもせず、一応一個のコメディに仕上げたところが面白かった。「デカワンコ」制作者の能力の高さは凄い。
パリへ旅行中だと思われていたワンコこと花森一子(多部未華子)が実際に滞在していた場所は、どう見ても東京、東台の上野。ワンコの居住する浅草からも遠くはない。劇中でルーヴル宮殿と見せかけていたのはもちろん今やテレヴィドラマや映画の撮影場所として馴染みの東京国立博物館の本館と表慶館。パリで撮影したかのように見せかけて代わりに上野で撮影したのは日程と費用の都合によるのか?と思いながら見ていたところ、何と!劇中でもそれはパリではなく上野だった。やがて制作される「デカワンコ」特別編ではパリ出張を断行する予定だそうで、それを知るワンコはその日に備えて上野でパリ気分を味わっていたらしい。
キリこと桐島竜太(手越祐也)の髪が金色になっていたのは、潜入捜査のためアイドルになりすまして歌って踊っているためであると説明された。潜入先は人気アイドル集団ジュースのコンサート会場だろうか、それともニュースのコンサート会場だろうか。
デークことデューク・タナカ(水上剣星)は、デカワンコの第十三係に来て以来、周囲の人々から「変わった」「生き生きしている」と最近よく云われ、評判がよいと語ったが、これは役だけではなく役者の評価とも聞こえて、説得力があったし心温まった。確かに「GOLD」や「ギルティ」の水上剣星とは比較にならない位、このドラマの水上剣星は楽しめた。顔も声も発音も西洋風の彼がなぜか「瞼の母」や「国定忠治」を演じるのは最高に面白かった。その意味でもやはり「デカワンコ」制作者の能力の高さは凄い。