徳島県文化の森公園

朝七時を過ぎた頃に外出。七時三十分には大街道のコンヴィニエンス店で、外出前に予約しておいた高速バスの往復券を購入し、八時二十分頃には徳島行の高速バスに乗車。十一時十五分頃には徳島駅へ到着した。徳島駅の周辺の景色は実に立派で、松山駅の周辺の景色の駄目さ加減を改めて認識した。松山の人は松山を四国最大の都市だと主張するが、都市の景観を見る限り、どう見ても徳島や高知や高松に比して劣っている。
駅ビルの五階にある食堂で早めの昼食を摂ったあと、十一時五十九分発の阿南行の鈍行電車に乗車して、十二時二十分頃、文化の森駅で降車。駅から徒歩で約二十分間、徳島県文化の森総合公園に到着した。
公園へ行く大きな橋の下には大きな川と河原があって、数人の子どもたちが遊んでいた。
徳島県文化の森総合公園徳島県立図書館徳島県立博物館徳島県立近代美術館徳島県立文書館徳島県立21世紀館(生涯学習推進施設)の五施設が密集する文化芸術の一大拠点。一日ここに滞在すれば、あらゆる学術研究や学習、芸術鑑賞を楽しめることだろう。文化施設は一所に密集している方が利用し易い。利用し易いということは、各施設の目的が存分に達成され易いということだろう。この点でも徳島の人々には見識があり、松山と愛媛の政治家と役人には見識がない。分散した所為で各施設の能力が発揮し切れていない。
徳島県立図書館で史料の複写をして午後一時五十分頃に完了。復路の高速バスの出立時刻は五時半で、時間の余裕があったので徳島県立近代美術館で「森口ゆたか展」と所蔵品展「徳島のコレクション」、「平成22年度新収蔵品展」、「親と子で見る名品」を鑑賞。何れも見応えのある作品だったが、特に興味深く見たのは展示室2にあった伊原宇三郎や河井清一の大正末期から昭和戦後にかけての作品群や日下八光の大作《阿南の海》。展示室1の伊原宇三郎や河井清一、石丸一の作品もよかった。佐野比呂志の《牛と少年》における牛も面白かった。
美術館の展示を一通り見て、時刻は三時頃になっていた。既に時間の余裕がなくなってきたが、折角なので美術館と同じ建物の中にある徳島県立博物館の常設展示を急ぎ一周し、売店で美術館と博物館の図録数冊を購入したあと、博物館の企画展「人形☆ひとがた」を急ぎ一周して博物館を退出。公園の出入口の近くに丁度、バスが停まっていたので乗車し、途中で乗り換えて夕方四時半の少し前には徳島駅へ戻った。駅ビルの五階にある食堂で早めの夕食を済ませて、五時半に松山行の高速バスで出立。夜八時二十分頃に大街道へ到着し、電車で道後へ帰った。