旅行記四/山梨へ日帰り遠出

旅行記四。
朝七時頃に起きて、七時半頃からホテルの地階のレストランで朝食。宿泊室へ戻り、支度し、荷物をまとめて九時にはホテルを退出。茅場町駅から仲御徒町駅へ移動し、今宵からのホテルへ大きな荷物だけ預けて直ぐに出立。JR御徒町駅から神田駅を通過して東京駅へ行き、中央線快速で新宿駅へ。券売機で特急電車の指定席を購入して十時三十分に発して十二時八分に甲府駅へ到着。駅ビル「甲府エクラン」二階にある「おこわ たごさく」でオコワ弁当を購入し、駅の北口にある公園で昼食。次いで南口へ出た。自由民主党女性局の人々が児童虐待を根絶するための呼びかけを行っていた。世間の憶見に反して、弱者の救済に熱心であるのは保守主義者。左翼は強者を助けて弱者を挫くことしかしない。
駅の脇にある武田信玄銅像を見物したあと、一時二十一分にバスに乗車して甲府駅前を発ち、山梨県立美術館の停留所で降車。美術館の前に設置されてあるブールデルの彫刻「ケンタウロス」を眺めてから館内に入り、館蔵ミレーコレクション展を見始めたところで講演会の開始を告げる館内放送が聞こえたので聴講。勉強になった。続けて「十一屋コレクションの名品-野口柿邨をめぐる文人たち」を観照。野口小蘋の名品はもちろん素晴らしかったが、富岡鉄斎の若書の「青緑山水図」や「漁夫図」の色彩の深みにも驚嘆した。しかし何と云っても日根対山の作品群には圧倒された。様々な画風を見ることができて、質量ともに充実していて、昔の人々が巨匠として敬った日根対山が、確かに巨匠だったことを確と再認識できた。
慌ただしく一通り見て回り終えて会場を出たあと萩原英雄記念室も一応は覗いて、再びミレーコレクション展へ行き大急ぎ見て回って、売店で館蔵品の図録を購入してから閉館時間の五時の少し前に退出。夕暮れ時の空の下、美術館と山梨県立文学館との間に点在する屋外彫刻の数々を見物してから停留所へ行き、幸い、その直後に来たバスに乗車して五時十一分に出発。五時二十四分頃に甲府駅へ戻り、駅ビル「甲府エクラン」二階にある「鶏むら」で鶏カツ丼弁当を購入し、券売機で特急電車の指定席を購入して夕方六時五分に出発。夜七時三十六分に新宿駅へ到着し、中央線快速へ乗り換え、再び神田駅を通過して東京駅へ行き、赤煉瓦ドームの壁を暫し見て、山手線へ乗り換えて御徒町駅で降車。八時十四分にはホテルに入った。