解雇改革?論

現今話題のTPP問題について、推進の支持者は「既得権益を潰せ!」と好んで主張したがるが、本当に狙われている既得権者は、農家や公務員であるよりは所謂中間層の一般サラリーマン家庭と、それ以下の貧困層であるのかもしれない…ということも考えておく必要があるらしい。
滋賀大学准教授の柴山桂太の解雇改革批判論。いつもながら明晰。
http://www.mitsuhashitakaaki.net/2013/03/15/shibayama-5/」。
良い思いをしている奴等を潰せ!と叫んでいる人々自身が実は「良い思いをしている奴等」に該当していた…という話は、笑い話としては必ずしも悪くはない。
かつて柴山桂太の友人の中野剛志が「西部邁ゼミナール」で述べていたように、そもそも四季折々の風物に恵まれた日本列島に生まれ育って温々と生活できていること自体が(砂漠に生きる人々には考えられない程の)莫大な既得権益であるし、尖閣諸島竹島も日本の既得権益に他ならない。なぜ潰されなければならないのか。