旅行記一/京都国立近代美術館/大津

旅行記一。
遅れて来た連休を利用して遠出すべきかどうかについては、昨夜の時点でも決めかねていたが、今朝六時に起きて、考えた末に遠出することを決めて、関西方面のホテルを検索したところ、京都にも大坂にも奈良にも利用できるホテルがなく、幸いにも滋賀の大津のホテルを予約できて、急ぎ荷物をまとめ、十一時四十分頃に出立。道後温泉駅前で十一時五十六分発のバスに乗り、松山観光港へ移動。港の売店で昼食のためのコロッケパンと伊予あんパンを購入して乗船し、昼一時に出港。呉港の近くでは強そうな外国船を見た。二時二十分頃に広島港へ到着。路面電車に乗って三時頃にJR広島駅へ到着。新幹線で京都駅へ着いたのは夕方五時十五分頃。大きな荷物を駅の大型コインロッカー(六百円)へ預けた。
地下鉄で京都駅から烏丸御池を経て東山駅へ行き、五時四十五分頃、岡崎公園京都国立近代美術館へ。五月十八日から六月三十日まで開催されている展覧会「芝川照吉コレクション展 青木繁岸田劉生らを支えたコレクター」を観照。ちなみに金曜日は夜間開館日で、夜八時まで鑑賞することができる。
岸田劉生青木繁坂本繁二郎、藤井達吉の名品や傑作が並んでいるのをはじめ、忘れられた画家の力作も含めて、あまりにも充実した内容だったので夢中になって観照していたところ、この展覧会の四分の三位まで見た時点で既に夜七時半を過ぎていたので、慌てて見終えて階段を昇り、所蔵品展を急ぎ見て回ったが、これも充実していた。特に日本画では「開館50周年記念 村上華岳特集」を開催していて、これは実に驚嘆せざるを得ない程に充実した内容だった。これだけの内容があれば「村上華岳展」と銘打ってポスターもチラシも図録も作成しても良い位ではなかろうか。野島康三の写真も興味深かったので、閉館時間の少し前に一階へ降りて売店で「芝川照吉コレクション展」図録と野島康三の図録二種を購入して美術館を出た。
神宮道から三条通へ折れたところに料理店を見出し、ビーフシチューで夕食。東山駅から烏丸御池駅を経て京都駅へ移動。さらに瀬田駅へ向かったが、この駅には各駅停車しか停車しないことを知らなかったので瀬田駅で降りることができず、南草津駅で降りてタクシーで移動。夜十時半の少し前にホテルに入ることを得た。