柴山桂太&中野剛志&施光恒の座談

先週、六月一日に東京MXで放映された番組「西部邁ゼミナール」には、滋賀大学准教授の柴山桂太、元京都大学准教授の中野剛志、九州大学准教授の施光恒が三人で登場し、ナショナリズムの二義性の問題等について論じている。番組公式サイトで見ることができる(http://www.mxtv.co.jp/nishibe/archive.php)。
強い国を作る!と云えば、世間ではナショナリズムを鼓舞する言であると受け止められて歓迎されたり批判されたりするが、問題は、強い国という語の中身が、国際社会の流儀に屈従することで国際競争力を獲得する(例えば国語を英語に換えて国境を超えた商売に精出す)という程度のことであれば、それはむしろナショナリズムの正反対の思考でしかないのではないか?という点にある。ここを見落としてしまうと、世の中で起きている事象の意味を見誤ってしまうわけだが、今回の五名の座談ではそこを解りやすく論じていて面白い。
進行か補助か判然としない女優の小林麻子は、番組中にも軽く触れられている通り、今回の番組の収録のあと仕事でカナダへ出張していて、その間に収録された番組数本が四月中旬から五月上旬にかけて放送されていたが、その間の様子と今回の様子を比較して、小林麻子の存在感は意外に大きかったと気付かされた。