海の上の診療所最終話

月九ドラマ「海の上の診療所」。第十一話=最終回。
第八十二回全日本フィギュアスケート選手権大会(第二十二回オリンピック冬季競技大会最終選考会)の中継が唐突に終わって、同時に、何となく唐突にテレヴィドラマが始まった。番組の公式サイトで見るに、冒頭部分が幾らか削除された結果ではないかと思えてしまうが、果たしてどうだったのだろうか。
美しい瀬戸内海の島々をめぐり、無医の集落に年に一度の医療を施している瀬戸内海翔洋病院の診療船「海診丸」を、病院経営上の無駄と考え、無駄削減を断行しようとしている改革派の副理事長、藤井真希(高橋ひとみ)が、人件費削減の手始めに瀬崎航太(松田翔太)を解雇させた上で、自ら船に乗り込んできた。しかるに停泊中の島で火災があり、大勢の患者が運ばれてきた大混乱の中、内科医の内村葵(藤原紀香)や看護師の戸神眞子(武井咲)、三崎昇(福士蒼汰)はもちろんのこと、事務長の日内晃(荒川良々)や船長兼料理長の海藤剛(寺島進)、航海士の山中カルロス洋平(植野行雄)、機関長の前島邦宏(土屋裕一)までも総出で、一致団結して治療や応急処置に当たっていたところへ、患者と一緒に乗ってきた瀬崎航太。ついには副理事長も一緒になって応急処置の手伝いを始め、島の人々から感謝の言葉を受けて心動かされていた場面は、実に、何の捻りもない展開であると云えなくもないが、視聴者の期待を裏切らない展開でもあり、月九ドラマとしては望ましかったように思う。月九ドラマに奇想天外は無用であるに相違ない。
瀬崎航太の母の瀬崎玲子(麻生祐未)は謎の男(鉄拳)と結婚。
そしてエンディングテーマ曲に合わせて流れる鉄拳の紙芝居アニメーションには今回ついに、三崎昇の姿も登場した。その中の三崎昇は特撮ヒーローのような格好よい動作を見せていて、まるで「仮面ライダーフォーゼ」における如月弦太朗(福士蒼汰)のようだった。最後には「宇宙キター!」の動作までも見られた。