彫刻の名作を書棚に展示

休日。昼の少し前、十一時半頃に呼び鈴の音で起こされたが、慌てて玄関へ出てみれば来訪者は去ったあとだった。朝食を兼ねた昼食のあと怠惰に過ごして、夕方、ようやく外出しようとしたとき郵便受を見れば、郵便物の保管の通知書が入っていた。落札した文人書画帖が早くも届けられようとしていたらしい。ともかくも外出し、既に暗くなりつつある夕方、歩いて衣山方面の店に行き、香の蝋燭を購入。ついでに小さなものを展示するための小さなケースを一つ購入して帰宅。大根を煮て夕食。
平成二十一年(二〇〇九)十月二十四日に入手していたユージン社のフィギュア集「立体カプセル百科事典 石膏デッサン入門」の第二弾(ラオコーン上半身やベルヴェデーレのアポローンをはじめとする全十八種)と、第一弾の改訂版(ブロンズ風に仕上げられたボルゲーゼのマルスをはじめとする全二十種)をようやく開封し、購入してきたばかりの展示ケースに全て収めた。しかるに、それらよりも先に入手していた第一弾の初版の内、石膏風に仕上げられた全十種(ただしヘルメースは二体)と大理石風に仕上げられたボルゲーゼのマルスは、同年七月十一日に購入した展示ケースに収めて棚に飾ってきたのに対し、大理石風に仕上げられた(ボルゲーゼのマルスを含めた)全十種は、そのケースには収まらなかったので今まで未開封だったところ、残念なことに、今回のケースにも収まらなかったので、結局、今後も当面は引き続きカプセルに収めたまま保管するしかない。
ともあれ、西洋美術史上の彫刻の屈指の名作の数々(の小さな複製)が、棚に置いた小さな展示ケースの中に並んでいる様子は、眺めていて楽しい。