ジバニャン犬

ニコニコ動画の「テレビ東京あにてれちゃんねる」(http://ch.nicovideo.jp/ch7)内の「妖怪ウォッチ」チャンネル(http://ch.nicovideo.jp/youkai-watch)で最新の第五十六話の配信あり。
誰も聞いたことのない「昔話」は「鶴の恩返し」。語り手はSFおばあちゃん。ケータは遂に露骨に嫌がり始めているが、コマさんは一段と楽しそうだった。負傷した鶴を発見したとき、ケータの翁に連れられた犬(に扮した猫)のジバニャンが「天然記念物の鳥だワンニャン」と呼んでいたのが面白かった。
妖怪うらやましろうの事件では、この妖怪に憑かれたケータに代わってジバニャン妖怪ウォッチを操作した。ジバニャンに強制されて友達妖怪を召喚させられるときのケータの無気力な口調は、第四十四話の、モノマネキンに憑かれてケータの物真似を始めたフミカの口調を想起させた。そうして呼ばれたのはコマさんだったが、弟のコマじろうも付いてきた。コマさんが戦うことなく他の妖怪と和し得るのは第四十五話、妖怪砂夫の事件で実証されていたが、これに今回はコマじろうの洞察と戦略が加わった。
妖怪さむガリの事件では、妖怪に憑かれたフミカ自身が妖怪を圧した。物語の「ヒロイン」であるはずのフミカは少なくともテレヴィアニメ「妖怪ウォッチ」では「ヒロイン」らしい役割を与えられた例がないどころか、むしろケータやカンチやクマを驚かせ、幻滅させるような醜態を見せ続けてきたが、今までのは妖怪に仕組まれた行為だったのに対して今回のは妖怪が予想してもいなかった行為だった点で新しい。