妖怪ウォッチのスタッフロール楽曲再考

昨日のこと。「妖怪ウォッチ」のオリジナル・サウンドトラックCD集に収録されている「-スタッフロール-」と題された楽曲が、「さくらニュータウン」、「団々坂」、「おつかい横町」、「じてんしゃでゴー!」、「妖怪ウォッチのテーマ」の五曲で構成されたメドレー風の作品であることをここで述べた。
初めに「さくらニュータウン」、「団々坂」、「おつかい横町」(又は「ヨロズマートでおかいもの」)の三曲によって物語の舞台となる町の景色を描いたあと、「じてんしゃでゴー!」によってジバニャンの生前の思い出を描き、最後に「妖怪ウォッチのテーマ」で締めくくっていて、実に、「妖怪ウォッチ」グランドフィナーレに相応しい物語性に富んだ楽曲になっている…というのが昨日ここに書いた見方だった。
しかるに、今日、あらためて作品「-スタッフロール-」を詳しく聴いてみるに、どうやらこれを構成する楽曲は全五曲ではなく、少なくとも全七曲であるらしい。
整理してみること以下の如し。
(1)「さくらニュータウン」(又は「さくら住宅街」)
(2)「団々坂」(又は「のどかな風景」)
(3)「そよ風ヒルズ」(又は「さくら中央シティ」)
(4)「ヨロズマートでおかいもの」(又は「おつかい横町」)
(5)「じてんしゃでゴー!」(又は「ケータの家」、「よろこびのケータ」、「ケータ大活躍」)
(6)「フミちゃんの家」(又は「神秘的な夜」)
(7)「妖怪ウォッチのテーマ」
以上のように整理して考えてみるなら、「じてんしゃでゴー!」はアカマル(のちのジバニャン)を乗せて自転車で疾走するエミちゃんを描くというよりは、むしろ元気に街中を駆け回るケータの男の子らしさを描くと見るべきだろうか。そして躍動感に満ちて快活な「じてんしゃでゴー!」のあとに続く「フミちゃんの家」は、ケータにとって唯一無二のマドンナであるフミカを優美に描いている。もちろん、ゲーム「妖怪ウォッチ」においてケータと代替可能な第二の主人公がフミカであることも踏まえなければならない。
要するに、七曲の内四曲で物語の舞台となる町の風景を描いたあと、続く二曲で主人公の男子と女子を描き、最後に「妖怪ウォッチのテーマ」で締めくくるというのが、大作「-スタッフロール-」の構成であるに相違ない。ゆえに、この新見解に基づいて昨日の記事を少しだけ訂正しておく。