仮面ライダードライブ第四十一話

平成仮面ライダー第十六作「仮面ライダードライブ」。
第四十一話「黄金のドライブはどうやって生まれたのか」。
蛮野天十郎森田成一)は泊進ノ介(竹内涼真)から勝手に拝借したクリム・スタインベルト(声:クリス・ペプラー)のベルトを模倣して新たに悪のドライブドライバーを作り出し、ロイミュード009=メディック(馬場ふみか)の身体に寄生しようとしたが、ロイミュード002=ハート(蕨野友也)によって阻止された。
このときチェイス上遠野太洸)は、今や蛮野天十郎こそが真の敵であり、ハート側と仮面ライダー側の共通の敵であることから、この真の敵を倒すまでの間は共闘すべきではないかと提案したが、ハートはチェイスに、こんなことで失望させないで欲しいと告げた。人間がロイミュードの敵であることは今さら変えようもない法であり、たとえ共通の敵が出てこようとも曲げようはないということだろう。計略の類は考慮する価値もないということ、義と義の衝突のみが全てであるということだろう。だが、ハートがここでチェイスの提案に失望しかけていたということは、ハートがチェイスを信頼していたということを前提している。ハートはチェイスを、価値観を共有する盟友であると今なお信じていることを表している。
ハートによって排除された蛮野ドライブは、既に超進化体に達していたらしいロイミュード006(松浦新)から襲撃されようとしたところを、むしろ災い転じて福となし、完全に寄生して漸く身体を獲得した。このロイミュードが一体いつの間に、どのようにして超進化していたのか。かなり強い奴だったようだが、何の活躍も見せないままに蛮野ドライブによって破壊され、絶命させられた上で寄生され、身体を乗っ取られた。このような身体の状態を、一般には「ゾンビ」と云うに相違ない。