使い物にならない新書店

出勤。普段と変わりなく働いて、夕方六時半頃に退出。
大街道の無印良品で用箋挟を購入したあと、ラフォーレ原宿松山跡地に開店した店舗の二階に移転した明屋書店を見物。しかし一見して失望せざるを得なかった。書店にも書籍にも何の愛着も関心もない「デザイナー」が無い知恵を絞って拵えた見かけ倒しの書店の典型例と云うべきだろう。五輪エンブレムの自称デザイナーのような人種が書店をデザインしたなら一体どのような店になってしまうのかの実例と云ってもよいかもしれない。少し前まで大街道にあった明屋書店に比較して品揃えが劣化しているばかりか、そもそも分類も配列も身勝手で、どこに何があるのか探し辛い。例えば、芸術関係の雑誌の売場には文芸誌も歴史雑誌もアイドル雑誌も漫画雑誌も同居していて、何の売場であるのか判らない。何れも雑誌であるという一点のほかには何の共通点もなく、しかも種類が少ない。これではコンヴィニエンス店の雑誌売場にも劣る。
店を一通り見て大いに失望していたところで、偶然、旧知の人に遭遇し、この店に対する失望感を店内で大いに語り合っていたところ、眼前を歩いていた人物があの五輪エンブレム問題の渦中の人に酷似していたので驚いた。情実審査員の一員でありパクリデザイナーの一人でもあるあの独特な容貌の女性に瓜二つだったが、まさか本人ではなかろう。否、しかし案外、この店を「デザイン」したのが連中の一味であるのかどうかは全然知らないが、そうであるなら、本人の可能性もあり得ないわけでもないのか。なにしろ昨日に開店式典があり、今日は開店二日目だったのだ。視察に来ていたとしても不自然ではない。パクリ関係者の一人は確か道後温泉の謎の「アートイヴェント」である「オンセナート」にも関与していたのではなかったろうか。
かつて雑誌売場としてはそれなりに利用し得る店だった明屋書店大街道店が今や全く使い物にならない店に発展したことを心から悲しみながら、夜九時頃に考古学者氏との立ち話を終え、電車で道後まで戻り、大型食料品店に寄って帰宅。ニュース解説番組二本を視聴したあと眠くなり、起きたのは翌朝五時五十分頃。ゆえに八月二十八日午前七時七分に記之。