第六十六回紅白歌合戦

第六十六回NHK紅白歌合戦
白組。セクシーゾーンは確り五人組として登場。衣装の色は、佐藤勝利が赤、中島健人は青、菊池風磨は紫、松島聡は緑、マリウス葉は黄。なるほど肯ける配色。バックダンサー陣の中には今年は平野紫耀は不在だったろうか。面白かったのは、続く紅組の伍代夏子東京五輪音頭のバックダンサーをセクシーゾーン等が務めたこと。応援団の岡田准一は今年も「セクシーなゾーンを見付けちゃうぞ」。
今回の目玉企画「アニメ紅白」は不発に終わった気がした。昨年の「妖怪紅白歌合戦」ではDream5とキング・クリームソーダが出場して本物の歌を聴かせたのに対し、今年の「アニメ紅白」では、本物はキング・クリームソーダのみで、ほかは本物ではなかったから(云わば豪華なカラオケ状態)、今一つ盛り上がりに欠けた。
司会役のウィスパー、ちびまる子のほか、星飛雄馬ドロンジョバカボンのパパをはじめ本物の画像と声優が多数登場したのは面白かったし、キング・クリームソーダの「ゲラゲラポーのうた」の場面では、ジバニャン、フユニャン、USAピョン、コマさん&コマじろう兄弟も舞台上に登場し、映像ではケータの姿も見えて楽しめたし、何といっても、ゲゲゲの鬼太郎目玉親父が妖怪ワールドの「先輩」としてウィスパーを激励する感動の場面まで目撃できたが、やはり昨年の「妖怪紅白歌合戦」程には盛り上がらなかった。
これは番組側の企画と演出が甘過ぎたからであるとしか云いようがない。せめて細川たかしに「おそ松くん音頭」を歌わせる位の発想は必要だったろう。折角「おそ松さん」が大人気になったのであるから、それに合わせて「おそ松くん」を回顧し、赤塚不二夫生誕八十年を記念して欲しかった。実に残念なNHK。ついでに云えば、NHKのアニメ「忍たま乱太郎」の主題歌を歌っているのはSexy Zoneではないのか。なぜ本人たちに歌わせなかったのか。実に残念なこと。
ゴールデンボンバーの「女々しくて」は今年も素晴らしかった。喜矢武豊遠山金四郎景元風に桜吹雪。そして樽美酒研二は町娘かと思えば最後には力士。土俵が出てきて、対戦相手に選ばれたのは審査員席の、小説「火花」で知られる又吉直樹。着物の下には確りマワシを付けていたところが今回の一番の見所だったろう。勝者の樽美酒研二がどういうわけか除夜の鐘の撞木になって「火花」が出るというオチ。今までで最も完成度が高かったのではないだろうか。
特別企画。ニコニコ動画からの「ラスボス降臨」。小林幸子「千本桜」。流石に派手だった。やはり復活して然るべきだった。審査員席の羽生結弦選手がこれを聴きながら口遊んでいたのがここでの一番の見所だったのかもしれない。