怪盗ジョーカー第二十二巻

小学館てんとう虫コロコロコミックス、たかはしひでやす『怪盗ジョーカー』第二十二巻を購入し、一気に読んだ。表紙にはジョーカー、ハチ、ホッシーのほかに、甲賀百鬼丸や速水京太郎が描かれている。
速水京太郎の前回の登場が第十三巻だったことは本書88頁で述べられているが、百鬼丸の前回の登場は第三巻。第三巻116-150頁の「激突!闇の忍者軍団」を読み直してみると、アニメ第十二話「激突!闇の忍者軍団」が原作を忠実に再現していることにあらためて驚かされる。
百鬼丸を再登場させた第二十二巻の「激突!天空忍合戦」には、ハチの家族も再登場した。
ハチの家族が初めて登場したのは第九巻の「鏡と影の迷宮」の151頁の一コマ。そこに見えるのはハチと両親と妹クルミと弟イチマルだけ。この話に先立つ話「英雄の条件」はレインボー・ジャスティスがジョーカーと共闘して真の英雄になった話だが、その中でハチは強盗団に撃たれて負傷したので、続く話では実家に帰って静養していた。だからこのときジョーカーがハチの家族に会うことはなかった。
ジョーカーがハチと一緒にその実家を訪ねた名作、第十四巻の「魔道忍者の封印」の77頁の一コマでは遂に、兄タロー、兄ジロー、兄サブロー、姉シノ、兄ゴロー、双子の兄ロクスケ&ナナスケが登場。しかるにこのときも、ハチの七人の兄姉はハチの話に出てきただけで、ジョーカーが実際に会ったのはハチの両親と妹クルミと弟イチマルだけ。
そして今回、第二十二巻のこの話では、ハチの両親と六人の兄、一人の姉、一人の妹、一人の弟に加えて、祖父母までも登場。皆で勢揃いでジョーカーの邸宅である巨大飛行船スカイジョーカーに遊びに来た。ハチの実家の愛犬が猫のような神獣ホッシーと一緒に遊んでいる様子も見える。