コマさん巡査と子猫/ハク復帰/ウィスパーの意外な事実/フユニャン初めて登場

ニコニコ動画の「テレビ東京あにてれちゃんねる」(http://ch.nicovideo.jp/ch7)内の「妖怪ウォッチ」チャンネル(http://ch.nicovideo.jp/youkai-watch)で配信された第百二十三話を視聴。
コマさん職業紹介の第七回。イナウサ不思議探偵社復活第四回。ケータとジバニャンとウィスパーの話。そして妖怪三国志の第十回=最終回。
コマさん&コマじろう兄弟の今回の仕事は交番の巡査。
コマさんが「犬のお巡りさん」と自称したとき脇にいた猫が愛らしかった。
コマさん、コマじろう、お金ナイダーが三人揃った場面があったが、三人とも同じ声をしていた。
イナホとUSAピョンの探偵社。
ハクが復帰。そして今回の依頼人はドンヨリーヌ。調査対象はホノボーノ。浮気の調査という極めて探偵らしい内容の依頼。もちろん浮気の事実はなく、事実無根の憶測をドンヨリーヌに伝えて徒に不安をかきたてたのは犬型の不気味な妖怪、口すべらし。わらえ姉の夫に他ならない。ホノボーノが意外にモテるという事実に驚かされながらも調査に行き詰まったところで、イナホは調査よりもホノボーノとドンヨリーヌの過去に関心を向け、ハクにそれを映像化させた。ホノボーノとドンヨリーヌは今から四百年前、欧州のどこかの地域で勢力を二分した「二大貴族」の公子と公女。両家はそれぞれ代々陽気な一族と陰気な一族で仲違いをしていたが、家同士の対立関係を乗り越えて二人は結ばれ、薨去のあとには二人とも妖怪と化してまでも夫妻を続ける程に仲睦まじかったらしい。結局、口すべらしが無責任だっただけの話。
妖怪バンジーきゅうす事件。
容易に解決できる事態でも解決できないかのように思い込み、「万事休す」と呟いて諦める方向へ人々を仕向けてしまう恐ろしい妖怪。急須の姿をしてバンジージャンプを始めようとしている格好の妖怪。
ケータが異変に気付いたのは学校の教室の中で。小学五年生のクマやカンチやフミカが日常会話の中で普通に「万事休す」と発言してしまうということ自体が既に面白い。
クマやカンチやフミカを助けようとしていたケータが憑かれて返り討ちに遭うのは毎度馴染みの展開で、しかもケータが「万事休す」と観念する事態がトワレに関することであるのも懐かしい感がある。トワレの悩みはケータの得意分野とさえ云える。
しかし今回、それが予想外の事態へ進展した。なぜならトワレの苦悩をケータに代わってウィスパーが引き継いでしまったから。ウィスパーがトワレの個室に坐して一人静かに妖怪パッドで読書するのを楽しみにしていることは第四十八話で明らかにされていたが、それは単に誰にも邪魔されることのない静かな個室で一人になりたいだけのことではなかったのか。まさか、本当にトワレに行かなければならない体質でもあったとは、全く予想外だった。
妖怪三国志の最終回。
赤壁の合戦。ジバニャンとウィスパーはコマさん&コマじろうとも手を結んで、強敵のフユニャンとの決戦に臨んだが、結局、ウィスパーだけを犠牲にして、フユニャンとジバニャンとコマさんとコマじろうは仲よくすることにした。四人が一堂に会するのは映画を含めても初めてのことだろう。そしてフユニャンが映画ではなくテレヴィアニメに登場したのも、デカニャンとして登場した第百十二話を除けば(そして静止画像で描かれたのを除けば)これが初めてのことだろう。流石に、声を発することがなかったのは仕方ない。わずか数秒間の出番のために梶裕貴を出演させるのは残念ながら無理だったろう。