仮面ライダーゴースト第三十六話

平成仮面ライダー第十七作「仮面ライダーゴースト」。
第三十六話「猛烈!アイドル宣言!」。
魔界の守護者ガンマイザーは本当に「完璧な存在」であるのか?について眼魔界の新「大帝」アデル(真山明大)は疑問を抱き始めた。そこで深海マコト(山本涼介)に瓜二つの者をも出動させることにしたが、果たしてガンマイザーに対する疑問は出動を命じる原因をなしただけであるのか、それとも何か重大な事実へ通じているのだろうか。
ともかくも今回の話で最も面白かったのは、大天空寺の居間で深海マコトとシブヤ(溝口琢矢)とナリタ(勧修寺玲旺)が三人で喫茶をしていた場面。三人の間にはどんな会話が成り立つのだろうか。
それにしても、理屈でしか動かない幽霊と、「無限の可能性」を秘めた人間という対比の構図は、やはり容易には理解し難い。常識からは反転しているように見えるから。この反転には、物語の結末を左右する程度には意味があるのだろうか。「無限の可能性」を語る天空寺タケル(西銘駿)自身は現時点では人間ではなく幽霊であるから、この語の信憑性が微妙なことになっている。