ネタバレリーナの生前の姿ネタバレのリナ/ニュー妖怪タイムズと日刊アイタタタイムズ

ニコニコ動画の「テレビ東京あにてれちゃんねる」(http://ch.nicovideo.jp/ch7)内の「妖怪ウォッチ」チャンネル(http://ch.nicovideo.jp/youkai-watch)で配信された第百二十七話を視聴。
アンドロイド山田第三回。イナウサ不思議探偵社復活第八回。ケータとジバニャンとウィスパーの話。
イナホ&USAピョンの探偵社。
依頼人は蘊蓄魔。調査対象はネタバレリーナ。ネタバレリーナは生前、「ネタバレのリナ」と呼ばれた天才小説家の春野リナ。代表作は『スペースヒーロー伝説』。「スペヒー」の略称で親しまれ、第四十九巻まで刊行されていた大長編。ハリウッド映画化も決定していた程の大人気。第五十巻で完結する予定だったが、その直前、作者の逝去に伴って未完のままに終わった。イナホの愛読書でもあるらしいが、元担当編集者は小学生のイナホがそんな往年の小説を知っていたこと自体に驚いていた。ゆえに春野リナが生きていたのは少なくとも何年かは昔であるに相違ない。
イナホが「スペヒー」について語っていたとき一瞬だけ「おそ松くん」のイヤミのような顔になったのはどのようなわけだろうか。そしてイナホは意外に絵に巧み。
妖怪アイタタタイムズ事件。
冒頭、ケータがウィスパーとジバニャンと一緒に家の居間で見ていたテレヴィでは「新ドラマ制作発表会」が放映されていたが、その中でインタヴューを受けていた俳優のイタイ氏は、ネタバレリーナが朝から取材していたテレヴィドラマ撮影の現場にいた人物と同一ではないのだろうか。
クマやフミカに「痛い」発言をさせていた妖怪アイタタタイムズは、ジバニャンが愛読し始めた新聞「ニュー妖怪タイムズ日本版」の記者。スクープの類には恵まれず、一面に記事を載せられる機会はなく、「痛い」記事ばかりを辛うじて誌面の隅に載せられるのみ。状況を好転させるべく、完璧妖怪セバスチャンを超える真に有能な完璧執事としてウィスパーの存在を報じてみたが、直ぐに嘘であると暴かれ、解雇されるに至った。そこでアイタタタイムズは自ら新聞社を起業し、「日刊アイタタタイムズ」を刊行して常に一面に記事を書き得る立場になったが、早速、結婚詐欺師に騙される「痛さ」を発揮した…という話。
驚くべきことに、ジバニャンが携行していた新聞「ニュー妖怪タイムズ」は時々刻々その記事の中身を変動させ得る。ゆえに毎朝の配達を待つまでもなく、既に手にしている誌面を眺めていれば常に最新の報道に接し得る。インターネットよりも優れている。