メリケン妖怪トムニャン/妖怪ウォッチドリーム

ニコニコ動画の「テレビ東京あにてれちゃんねる」(http://ch.nicovideo.jp/ch7)内の「妖怪ウォッチ」チャンネル(http://ch.nicovideo.jp/youkai-watch)で配信された第百三十話を視聴。
今回は久し振りに、一つの話に三十分間を丸ごと費やす長編。とはいえ実は「トムニャン登場!妖怪ウォッチドリームをゲットせよ!」と銘打たれている通り、メリケン妖怪トムニャンの登場と、新開発された妖怪ウォッチドリームの入手という二つの話から構成されている。
トムニャンがケータとウィスパーとジバニャンの前に現れたのは、隣人になったから。ケータの家の隣へ引越してきた家は、どうやらUSAの人であるようで、トムニャンはその人の同居人であるらしい。トムニャンという名ではあるが、普段の発言において語尾に付くのは「ニャン」ではなく「ミャウ」。なぜならUSAの猫は「ミャウ」と鳴くから。そうであるならどうして「トムニャン」と名付けられたのか。トムニャン自身は「トムッチ」と自称する。
トムニャンは性格も境遇も容姿もジバニャンと瓜二つ。生前の飼い主までも瓜二つ。他人とは思えない水準。しかしトムニャンが愛する食べ物はチョコボ―ではなくデリシャスティック。愛するアイドルはニャーケービーではなくレディニャニャ。必殺技は百烈肉球ではなくワンハンドレッド肉球
もう一つ、トムニャンにあってジバニャンにはない特徴として、人間に憑いて影響を与えるということがある。トムニャンに憑かれた人は顔も髪色も口調も性格もUSAの人のようになってしまうらしい。
トムニャンがUSAの美味な食べ物として自慢したのはハンバーガーとコーラ(「ヨカ・コーラ」)とポテイト。しかしケータから差し出された和製(というよりは「ジャポン」製?)のハンバーガーとコーラとポテイトを食べて、その美味に感激していた。そういえば「人造昆虫カブトボーグ」でも天野河リュウセイ御一行がアメリカの食べ物の味を「大雑把」と評する場面があったろうか。
話の後半には、いよいよ新製品「妖怪ウォッチドリーム」を獲得する展開があった。
今回の新商品も非売品。それどころか、その情報も流れてはいなかった。だから自称「妖怪ウォッチウォッチャー」のウィスパーは知らなかったが、トムニャンは微かな噂に聞き、ヒキコウモリは逸早く情報を入手し得た。
これを入手したければ、妖魔界に新しく開業した総合遊戯施設「妖怪ドリームランド」へ行き、「妖怪ルーレット」に挑戦しなければならない。妖怪ウォッチドリームはその賞品になっていたが、なぜか一等賞ではなく五等賞。挑戦するには専用コインであるドリームメダルを要するが、ドリームメダルを得るには妖怪メダルと交換しなければならない。ヒキコウモリはVIPということで多量のドリームメダルを獲得していたが、対するウィスパーは妖怪メダルを有していないので、仕方なく身体の一部を差し出してドリームメダルを獲得した。
ウィスパーは一等賞を当てたが、それは残念ながら「妖怪ワールド一周旅行」。何としても五等賞を当てたいウィスパーは身体の特徴の全てを喪失し、妖怪パッドまでも手放してしまい、もはや何者であるのか判らなくなっていたが、意外に悪くない姿ではあった。あのままでも良かったのに…と思われた程。
五等賞を当てていたのはノガッパだが、ノガッパはその価値を認識していなかった。おかげで「わらしべ長者」方式でウィスパーは目出度く妖怪ウォッチドリームを入手した。
今回から主題歌も変わった。序曲も終曲も一斉に変えられ、かなり明るく派手になった。序曲の終盤には、ケータとイナホと一緒に、コマさん、ロボニャンF型、ジバニャン、ブシニャン、フユニャン、コマじろう、USAピョンが勢揃いした場面がある。これにトムニャンを加えたのが当面の花形妖怪衆ということだろう。