今宵も公式チャンネルで第四話まで四話

ニコニコ動画の「Free!」公式チャンネル(http://ch.nicovideo.jp/iwatobi-sc)。昨夜、第一話から第四話までの四話を一括購入して一気に見たが、十四日間で六百九十一円であるから、何度も繰り返し見なければ勿体ない。ゆえに今宵も見た。
第一話の冒頭、七瀬遙の回想の中の、小学六年生の七瀬遙が述べる水の思想、水泳の思想は、原案の小説『ハイ☆スピード!』の冒頭を飾る言葉をそのまま映像化したようなもの。そこが実に良い。
第三話で、葉月渚から「怜ちゃん、水が嫌いみたい」と報告を受けた七瀬遙が「そんな奴は放っておけ!水に入れるな!」と告げた場面で、七瀬遙が鉛筆で描いていたのは水泳部のポスターの原画で、そこに描かれていたのはビート板を抱えた竜ヶ崎怜の姿。実に巧い。
そして夜、七瀬遙が家の庭で野良猫たちに餌を与えていた場面では、七瀬遙のクシャミに驚いて逃げ出してしまった三匹の猫たちの動作が素晴らしい。第一話では、七瀬家へ向かう橘真琴が石段の途上で小さな白い猫を撫でる場面があった。二人とも猫を愛する男子として描かれている。橘真琴が野良猫を愛する様子は映画「ハイ☆スピード!」でも繰り返し描かれた。原作では犬を愛するが、二人には猫の方が似合っているのかもしれない。
最も面白いのは第二話。面白い要素は色々あるが、一つは学校のプールを整備する過程。一刻も早く水泳部の活動を開始できるようにしたくて、プールの底に生えた草を凄まじい速度でむしり取り、ヒビ割れて破損した箇所を修復したあとは、寸暇を惜しみ、昼の休憩時間をも返上して清掃に精出していた七瀬遙。予て無気力になっていた七瀬遙がそのように俄然やる気を出して活動し続ける様子を、橘真琴が嬉しそうに見詰めている様子も楽しい。