オレの友達!出てこい!エンマ大王という召喚の言/昨年末の迷い

何週間か前に購入しておいた映画「妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!」DVDを漸く視聴。ただし全編ではなく、全五話の内の「エピソード5 妖怪ワールドへ行こう」のみ。
映画の感想については昨年十二月二十三日、映画館で最初に観たあとに書いたことから特に変化はない。そのときも書いたように、やはり「オレの友達、出てこい!エンマ大王」というケータの言が素晴らしい。どこまでも「普通」であるはずのケータの、普通ではあり得ない召喚の言。いつの間にかエンマ大王をも友達にしてしまっていたケータの特異性に、ウィスパーもジバニャンもフユニャンもコマさんもUSAピョンもイナホも驚愕していた。あの映画の全体を通して一番の見所がここであると云うも過言ではない。
しかるに少々残念なことに、この見所は軽く流されてしまう。実際、召喚は一旦は失敗し、ケータの妖怪ウォッチとイナホの妖怪ウォッチの力を合わせることで漸く成功するから、ケータのあの言は真の召喚のための前座でしかなく、ゆえに軽く流されても仕方なかったのかもしれないとは云える。第二の主人公として位置付けられているイナホがケータに見劣りしないようにしたいという配慮もあったのかもしれない。
しかし妖魔界のワイハ洲にあるエンマ大王の離宮に乱入した七名の中で、事前にエンマ大王に遭っていたのはケータとウィスパーだけだったし、エンマ大王から妖怪メダルを授与されたのは唯一人、ケータだけだったのだ。普通のケータが普通ではあり得ないことをやってのける点こそが物語の妙味であり、その意味でケータのあの召喚の宣言はもっと確り強調されてもよかったのではないかと思われる。
なお、昨年十二月二十三日にも書いたように、作画の乱れ、崩れが大いに気になる。映画館の大画面で観て気になったのは無論のことだが、パソコン画面で観ても甚だ気になって、物語に集中できなくなる程だった。毎週放映されているテレヴィアニメの作画の方が丁寧である(ように思われる)というのは、流石に問題だろう。
ところで。
この感想を書くべく昨年末の感想を見直した際、昨年十二月二十八日の時点で既に映画「ハイ☆スピード!」のポスターに大いに心惹かれていたらしいことを再認識した。多分、一月三日に映画館の一階のゲームセンター等を歩いた際には、その入口にあったテレヴィモニターで「ハイ☆スピード!」の予告映像を何度か繰り返し観て、ますます興味を深めたはずであることを記憶する。結局、一月五日に初めて、思い切って「ハイ☆スピード!」を観て、それで虜になってしまい、以後、一月二十二日までの間、多忙の日々の中を辛うじて計八回だけ観に行くことができたわけだが、昨年末の内に観ておけば、あと何回かは多く観に行くことができていたに相違ない…と今さらながら悔やまれる。