映画館へ行こうとして行かなかった日/Free!第六話の前半

今日は久し振りに衣山シネマサンシャインまで歩いて、「シンゴジラ」か「君の名は。」か「声の形」か何かを見ようかと思ったが、祝日ということで怠惰に過ごしている間に午後になり、念のためシネマサンシャインのサイトを確認してみれば、直近の上映時間に関しては、「声の形」には「満席」の表示、「君の名は。」には「満席」の表示さえもなくなっていて、少なくとも夜でなければ空いていないらしいと判明。行くだけ無駄であるかもしれないと思われながらも一応は外出したが、不図思い出したことあって平和通の大工道具店へ行き、買うべきものを買ったあとそのまま帰宅してしまった。茶葉を買いに行く必要があることを思い出したが、もはや銀天街まで行く気力がなかった。
夜、再びニコニコ動画Free!」公式チャンネル(http://ch.nicovideo.jp/iwatobi-sc)で第五話と第六話を視聴。
第六話の前半の七瀬遙は、いつもとは全く違う。浜辺の夜、強風の中に橘真琴の声を聴いて目を覚まし、隣に寝ていた葉月渚を起こして一緒に橘真琴と竜ヶ崎怜の救助に向かってから、辛うじて橘真琴を救出して好島へ漂着し、橘真琴が目を覚ますのを確認したあと、漸く合流してきた竜ヶ崎怜を叱り、葉月渚になだめられるまでの七瀬遙は、いつになく激しく、熱く、不安に満ちて、動揺している。「Free!」における普段の、静かで物憂げで「冷生涯」の人かと見える彼が、不器用な仮面の奥にどんなに深く熱く篤い情を蔵しているかを顕わにしている。しかし原案小説『ハイ☆スピード!2』は橘真琴に対する七瀬遙のそのような一面を顕わにする事件を描いていたし、映画「ハイ☆スピード!」はそれを別の形で表していた。テレヴィアニメ「Free!」が一時は多くの視聴者を魅了し得ていたのは、このような話があったからこそであるに相違ない。ここにおける島崎信長鈴木達央代永翼平川大輔の声も実に良い。