仮面ライダーゴースト第五十話=最終回-深まる謎

平成仮面ライダー第十七作「仮面ライダーゴースト」。
第五十話=最終回「未来!繋がる想い!」。
物語は概ね先週の第四十九話で終わり、今朝のは後日談。人間として復活し得た天空寺タケル(西銘駿)は学校へ復帰。その復活を祝う宴会が挙行され、元眼魔世界長官の仙人=イーディス(竹中直人)は皆を従えて竹中直人風の奇妙な舞を披露した。
そしてイーディスは大天空寺の新たな住職に就任。軍荼利の徒ジャベル(聡太郎)は出家して大天空寺で修業を始め、シブヤ(溝口琢矢)とナリタ(勧修寺玲旺)は新人であるはずのジャベルに心酔。月村アカリ(大沢ひかる)は科学研究の心を求めてゆくことを宣言した中、なぜか一人で不可思議現象研究所を続行したがった御成(柳喬之)は孤立した。対するに、アラン(磯村勇斗)は眼魔界を立て直すため、姉アリア(かでなれおん)の待つ眼魔界へ戻ることを決意。深海マコト(山本涼介)と深海カノン(工藤美桜)も随うことにした。多分、アランは眼魔界の新帝に即位するのだろう。
このような後日談の中に新しい話が盛り込まれたのは、次週以降の新番組の予告を兼ねるから。そのために登場したのは次の主人公、仮面ライダーエグゼイド=宝生永夢(飯島寛騎)。
もう一人、唐突に登場したのは謎の男児、アユム(生駒星汰)。アユムが何者であるのかは明かされなかった。未来のガンマイザーか?と思わなくもなかったが、普通に考えるなら、未来のタケルの遺児であるか、さもなくば未来のアランの子であるか、未来のマコトの子であるか…の何れかだろうか。
もしタケルの子であるなら、タケルも早くに父と死別したが、どうやらタケルの子はもっと早くに父と死別することになるらしいと推察される。漸く無事に蘇ったタケルが未来へ向けて頑張ろうとしているときに、かなり酷い事実が予告されてしまったことになりはしないか。そう考えるなら、むしろアラン又はマコトの子が、父の友であるタケルの雄姿を見に来たという可能性を想像してみたくなるが、この場合も、結局、眼魔界の立て直しは失敗したらしいという酷い事実を早くも予告したに等しい。なぜ最終回にこんな話を盛り込んでしまったのか。