テレヴィアニメ怪盗ジョーカー第四十三話

テレヴィアニメ「怪盗ジョーカー」第四期。
第四十三話(シーズン4第四話)「切れない夢と約束」。
今週もNTTひかりTVのWEB配信で視聴。原作は小学館てんとう虫コロコロコミックス『怪盗ジョーカー』第二十一巻に収録された「切れない夢と約束」。
原作からの変更点は、脱出のトリックにおける毛髪の使用法をはじめ色々あったが、大きな変更点の一つとして、プリティ・アイ(のちのダーク・アイ)に対してキング(のちのスペード)が人生を変える一言を与える場面が追加されたことがある。その言はシルバー・ハートの信念の表明だが、キングに直接それを与えたのはジャック(のちのジョーカー)であり、ゆえにこの場面は、ダーク・アイがスペードを敬愛する理由の表現であると同時に、スペードが密かにジョーカーを敬愛している事実の示唆でもある。
冒頭の、ジョーカーがスペードの飛行船内でプリティ・アイの写真を発見する場面では、額装された写真を発見するのではなく、幼少期の写真を集めたアルバムの中に発見する格好に変更された。この変更の重要性は、アルバムに収められた写真の数々の中に、ダンプと一緒に写った一枚もあった点にある。ここで敢えてダンプの姿を再登場させたことには意味があるに相違ない。
話の最後に、アイの妹二人と一緒に両親も登場したことも大きな変更点。ジョーカーにもスペードにもクイーンにもシルバーハートにもシャドウ・ジョーカーにも(そしてキャプテン・ブルーやレインボー・ジャスティスにも)両親がいない中、ハチには両親も祖父母も兄弟姉妹も健在であることは既に明かされていたが、今回、ダーク・アイにも家族が健在であることがこうして明かされた。
この変更点に関連して、ダーク・アイの母も怪盗をしていて、卑弥呼が蔵していた「生命の壺」を狙っていたことが設定された。その壺には「炎をまとった鳥」から授かった「光り輝く珠」が蔵されていた。ジョーカーとハチは、「炎をまとった鳥」がフェニックス=赤井翼であること、「光り輝く珠」がインドのチャパ・ティーの母を病から救ったフェニックスの血の滴と同じものであることを直ぐに察した。