今治城久松松平家展

よく晴れた休日。昼に外出。松山駅から特急列車で今治駅へ。駅から今治城まで歩いた。今日ここへ来た目的は、本年十月二十二日から今日まで開催されていた展覧会「今治藩主久松松平氏の世界」を観照すること。先ずは本丸にある吹揚神社に参拝したあと、天守閣へ。ここが第二会場で、第一会場は山里櫓。徳川家康の異父弟を祖とする久松(松平)家の貴重な古文書と宝物が多数展示されていたが、驚くべきことに、その九割は久松家の旧蔵品で、今治城今治市)の蔵品。これ程のコレクションを有し得ているということは、今治城が旧藩主久松家に信頼されているということだろう。実に素晴らしい。驚嘆した。天守閣の最上階からは今治と瀬戸内海の景色を遠望した。天守閣と山里櫓を観たあと、御金櫓で大智勝観や矢野橋村や四田観水の絵を鑑賞。最後に、鉄御門武具櫓を見学。復元されて間もない鉄御門の内部は広々として気分が良い。「今治城櫓めぐりスタンプラリー」も完了し、達成記念の藤堂高虎侯スタンプも捺してもらった。夕方四時半に今治城を出た。
できれば、ユナイテッド・シネマ今治イオンシネマ今治新都市か、何れか映画館へ寄って何か観てから帰りたい気分ではあったが、生憎、予定があったので仕方なく今治駅へ戻った。松山行の特急列車の到着時刻まで四十分間以上の余裕があったので、ベンチで『小説 言の葉の庭』を読み進めた。