モンスターストライクはじまりの場所へ二回目&君の名は。十八回目

今日は本当は早朝から出かけて神戸まで行って、兵庫県立美術館で「ポンペイの壁画展」を観て来ようかと予定していたが、起きたのが早過ぎた結果、出かけるべく準備すべき時刻が来る頃にはむしろ急に眠くなって起きていられない程になり、気付いたら既に午後だった。ゆえに行くのを諦めた。図録だけでも入手すべく、公式サイトで申し込んでおいた。
それで結局、今週も映画館へ行くべく「モンスターストライクはじまりの場所へ」と「君の名は。」の席を予約してから夕方五時半頃に外出。徒歩でシネマサンシャイン衣山へ。一階の書店で施川ユウキ『ヨルとネル』を購入したあと、夕食を摂ろうと思ったが、どう考えても時間の余裕がなかったので近くのコンヴィニエンス店でサンドウィッチとオニギリを買い、店内の飲食所で食べ終えてから映画館へ戻り、「モンスターストライクはじまりの場所へ」のパンフレット二冊目を購入。一冊目を保存用にするため。
そしてホットのココアを買い、夜七時五分から映画「モンスターストライク THE MOVIE はじまりの場所へ」を鑑賞した(二回目)。席を予約した時点では他に予約者はいなかったし、会場へ入った時点では今回も貸切状態かと危惧されたが、幸い、小さな子供たちを連れた人々が入って来たので安心した。
入場者は少な目ではあったが、箱も小さ目だったので落ち着いて気分よく鑑賞できたと云えるのかもしれない。多分、この映画館で最も小さな箱だったろうか。初めて入った。思い起こせば、「ハイ☆スピード!」も「聲の形」も、上映期間の最後まで大き目の箱を割り当てられていたことをこれによって改めて知った。
映画はもちろん面白かった。一回目よりも面白く感じた。巨大で豪奢なオラゴンが焔レンと仲間たちを乗せて空を飛行する場面には晴れやかな興奮を感じたし、朝、疲弊して寝ていたオラゴンを相手に焔レンが強がってみせる場面には涙が出た。
あの場面の見所の一つは、焔レンがオラゴンの巨体に寄りかかったとき、オラゴンの全身が実は豊かな赤毛に覆われていて、そこに寄りかかる焔レンの身体が少し埋もれているところ。オラゴンはドラゴンではあるが、爬虫類とは違い、むしろ犬や猫のような哺乳類に近いらしいと感じられ、その柔らかさ、温かさが、凛々しく壮麗な姿に愛らしさを加えている。健気で美しい焔レンがそこに寄りかかることで、オラゴンの愛らしさがさらに増幅される。
そして何といっても、工事現場の宿舎で匿われ、スキ焼まで分けてもらう場面には今回も心温まった。あの島根からの出稼ぎの労働者、石橋健太郎に北大路欣也を充てたのも素晴らしい。
この物語にどうして懐かしさを感じて心惹かれるのだろうか?と考えるに、多分、焔レンと仲間たちの旅がドラえもん映画「のび太の大魔境」を想起させるからではなかろうか。そう考えると、この映画は実は少年たちの冒険物語としては王道をゆく内容に仕上がっていると云えるように思われる。
前回はモンストもオラゴンも何も知らない状態で観たので、劇中のオルタナティブ・ドラゴン、略してオラゴンの格好よさと微かな愛らしさに魅了され、最後に全く異質な姿をしたオラゴンが登場したのを観て大いに驚いたが、二日前にyoutubeで「モンストアニメ」を少しだけ観た今は、むしろ最後に登場したあのオラゴンこそが多くの人々に馴染み深いオラゴンであることを知っている。今宵の上映室に来ていた子供たちは多分、劇中のあの華麗なドラゴンが「オラゴン」と名付けられたところにこそ驚いたのだろう。
満足して観終えて会場を出たあと、直ぐにホットの珈琲を買って再び入場し、九時五分から「君の名は。」を鑑賞した(十八回目)。「聲の形」の鑑賞が十八回で、同一の映画を映画館で観た回数としてはそれが吾最高記録だったが、それに追い付いてしまったのか。
今宵も上映室内は賑わっていた。直ぐ後ろの席の若い男女が時々私語を発してはいたが、なぜか特に気にもならず、気分よく鑑賞できた。
この映画には素晴らしい瞬間が無数にあるが、最近、特に素晴らしく感じるのは、御神体の辺の「かたはれどき」の、最後の「入れ替わり」の終了の直後の、立花瀧の「三葉」という声。込み上げてくる。
他に、単純に心地よいのは大停電の直後の宮水神社境内で、小学生男子が夜空のティアマト彗星を指さして横の友に「なあ、あれ!」と語りかけたときの、その美声。女性声優かと思うが、どなたの声だろうか。
これに続いて、非常事態を告げるサイレンが鳴り、スパークルの長大な間奏の最初の弦楽合奏が響き、名取早耶香の町内放送が始まる。絶妙な時間差で畳みかけてゆく展開が素晴らしい。ここからあとは全てが凄い。例えば、名取早耶香が捕まり、泣き、宮水トシキ町長の横には名取早耶香の姉が申し訳なさそうな顔で佇み、焦る勅使河原克彦には頑固な父と配下の社員たちが迫り、追い詰められた勅使河原克彦が「すまん。三葉。ここまでや…」と呟いた直後、夜空を見上げて衝撃を受ける。見事に畳みかける急展開。完璧としか云いようがない。
帰宅後の深夜、早速『ヨルとネル』を読み始めた。