休日五日目/映画観初めにモンスターストライクはじまりの場所へ六回目&君の名は。二十回目/ガチャガチャ回し初め

休日の五日目。
朝、一応は九時頃には起きて、餅を焼いて蕪や玉子焼と一緒に食べたが、そのあと凄まじく怠惰に過ごしてしまい、気付けば既に昼になっていた。昼食に餅を焼く程の余裕もなく大急ぎ映画の座席を予約して準備を整え、二時頃に外出。徒歩で衣山へ行き、シネマサンシャインで発券。iPhoneを使用し始めた甲斐あって発券も簡単。
そして今年の映画観初めとして三時二十分から「モンスターストライク THE MOVIE はじまりの場所へ」を鑑賞した(六回目)。
入場の直前にはホット抹茶オレを買う程の余裕もあった。ロビー内は今日も混雑してはいたが、これは同時間帯に「君の名は。」の上映が来たからだろう。しかし「モンスターストライク」の上映室内も、小さな子供たちが親と一緒に来ていて賑わった。
それにしても、何度観ても、スキヤキの場面に始まり、意外な程に良い場面の連続。オラゴンが背にトロッコを乗せて雄大に飛翔する場面。オラゴンの翼に覆われて焔レンと三人の仲間たちが暖を取る場面。翌朝の水辺、オラゴンに語りかけていた焔レンのために、三人の仲間たちが泣く場面。結束を固めた四人が「日曜日よりの使者」を歌いながら線路上を進んでゆく場面。焔レンが龍ヶ門神社で幼時に父と一緒にそこを旅したことを想起する場面。絶体絶命の危機の中で焔レンを救出したオラゴンが、己に残る全ての力を用いてストライクショットを撃つべく焔レンに促し、何時の日か再会し得ようことを約束して消える場面。そして十四歳の焔レンが、戦い済んで倒れていた十歳の焔レンに「頑張ったな…格好よかったぜ」と呟く場面に至るまで、自ずから涙零れる良い場面の連続。子供たちはもちろんのこと、意外に親たちも楽しんでいるのではなかろうか。
焔レンと仲間たちにスキヤキを御馳走してくれた人と、焔レンをバイクの後部座席に乗せて激戦の場を疾走し、「はじまりの場所」まで運んでくれた人が親子であり、それぞれに不器用な情の深さと、不器用な親子関係を垣間見せるところも実に良い。
華麗に飛翔するオラゴンと、四年後の愛らしいオラゴンでは、声優が同じであるとは信じ難い程に声が違っているのも面白い。これだけでも福島潤が素晴らしい声優であると判る。「怪盗ジョーカー」ではキャプテン・ブルーを演じていた。
観終えたあと、一階のゲームセンターで両替。序でに「君の名は。」缶バッジのガチャガチャを二回だけ試したところ、立花瀧の缶バッジと、立花瀧宮水三葉&ティアマト彗星の缶バッジを獲得。大当たりだった。二階へ上がり、映画館のロビーのガチャ置場でモンスト缶バッジを九回試したあと、グッズ売場に「現品限り」で一個だけ残っていたオラゴンの「イヤホンジャックチャーム」を購入。その釣銭を用いて再びモンスト缶バッジを二回試した。結果、今日の収穫はオラゴンを一個、焔レン(笑いながら謝罪している顔の方)を二個、焔レン(格好よい表情の方)を一個、水澤葵を三個、若葉皆実を一個、影月明を三個。目出度く全種類を揃えることができた。
こうして満足したところで、チョコレートを買い、ホット抹茶オレを買って改めて入場。夕方六時二十分から「君の名は。」を鑑賞した(二十回目)。
映画観初めを無事、楽しく終えたが、もし「聲の形」も上映され続けていたなら、さらに楽しめていたろう。そこが少しだけ残念ではあった。
徒歩で道後まで戻る途上、本町の大型食料品店で玉子とベーコンと蕪を買い、帰宅後、かなり遅めの夕食のため蕪を煮た。この世で最も美味なものは、煮込んで餅のように柔らかくなった蕪ではなかろうか。かつて清荒神清澄寺の参道にある老舗食堂のオデン定食でそれを食べて驚嘆したが、今、良い鍋を入手したおかげでその柔らかさだけは自分なりに再現できているように思われて極めて喜ばしい。