ニコニコ動画ソードアート・オンライン公式チャンネル第十一話から第十七話まで

ニコニコ動画ソードアート・オンライン」(SAO)公式チャンネル(http://ch.nicovideo.jp/swordart-online)で第十一話「朝露の少女」、第十二話「ユイの心」、第十三話「奈落の淵」、第十四話「世界の終焉」、第十五話「帰還」、第十六話「妖精たちの国」、第十七話「囚われの女王」まで視聴。
ソードアート・オンラインアインクラッド」の物語は第十四話「世界の終焉」で完結。第十五話「帰還」からはソードアート・オンラインのデータを殆ど丸ごと継承して起ち上げられたアルヴヘイム・オンライン「フェアリイ・ダンス」の物語の開幕。
帰還後の現実世界でキリトこと桐ヶ谷和人(声=松岡禎丞)の妹、桐ヶ谷直葉(声=竹達彩奈)が登場。そして新たな仮想世界で早速、ユイ(声=伊藤かな恵)が復活。リーファ(声=竹達彩奈)とレコン(声=村瀬歩)も登場。アスナこと結城明日奈戸松遥)は今、アルヴヘイムの世界で囚われの身の姫君だが、現実世界でも、このアルヴヘイム・オンラインを開発し、運営し、販売している大企業「レクト」の最高経営責任者の娘であり、本当に姫君に近い存在だったと判明。
それにしても、このレクトでアルヴヘイム・オンラインの運営を任されているオベイロン(声=子安武人)は第十七話「囚われの女王」においてアスナ姫を相手に恐ろしい真相を明らかにした。アルヴヘイム・オンラインは、参加者の脳に干渉し、介入して変更を仕掛ける人体実験に他ならなかった。
映画「ソードアート・オンラインオーディナル・スケール―」の中でキリトは、東都工業大学教授の重村徹大(声=鹿賀丈史)に対して鋭い質問を発した。ナーヴギアの仮想現実「ソードアート・オンライン」は仮想世界を現実化するのに対し、オーグマーの拡張現実「オーディナル・スケール」は現実世界を仮想化するのではないのか?と。
まるで同語反復のような言明ではあるが、その実、恐ろしい真相を鋭く明確に表現している。ナーヴギアでは仮想世界が現実そのものになってしまい、そこからは抜け出せない(キリトの洞察と英断と勇気と行動がなかったなら)。対するにオーグマーでは仮想世界が現実世界に組み込まれ、現実世界に介入させることによって現実世界の情報を輸入し、分析して、結局は現実世界を操縦し、変更する能力をさえ獲得する。
キリトがその気配を早くに見抜いていたことは、オーグマーが利用者の食の好みを把握するのみか利用者の栄養摂取の状況(換言すれば肥満度)までも把握していることを指摘した場面から明らかだろう。
キリトがどうしてそのような洞察に至ったのか?と考えるに、もちろんキリトが洞察力に富んだ剣士であり武将であるからだが、同時に、一見ナーヴギアを無害化したかのように見えるアミュスフィアの真の怖さを正確に把握し得たからでもあったろうか。