GAKKENオトメビジュアル2017怪盗ジョーカー版権イラスト特集/spoon.2Di二十四号の劇場版Free!速報

久し振りの快晴の昼。極めて大切な、難しい遠方からの来客を歓迎し、喜んで帰っていただけて安堵したが、流石に疲れ切った。
ところで。
一。
今月四日に購入していた『学研ムック GAKKEN オトメビジュアル2017』は、この一年間、雑誌『オトメディア』各号に掲載された「版権イラスト」を厳選して集成した雑誌。同じ趣旨の『PASH! ILLUSTRATION FILE 2017』と同じく大きなサイズに造られているので、観るには良いが、書棚に納めるには弱る。
これに「怪盗ジョーカー」のイラストレイションが七点も収録されている(76-82頁)。七点とも、原画を手がけたのはキャラクターデザイン&総作画監督しもがさ美穂しもがさ美穂の長文インタヴューも二頁にわたり掲載されている(74-75頁)。そこには「オトメディア描きおろしラフ」四点のほか、テレヴィアニメ制作時の「総作画修正原画」十三点も掲載されている。
テレヴィアニメ「怪盗ジョーカー」の作画の大きな特徴の一つは、まるで筆墨であるかのように極度の肥痩の変化に富んだ描線の強さにあるが、しもがさ美穂によるこの総作画修正原画を観れば、線を太く強調する部分については、線を重ね、線と線の間を塗り潰して、云わば線を面に造っていることが判る。それが絵の魅力を増している。明治前期の文人たちが主張した「日本画の妙味は筆墨にあり」の精神は今、このような形でも生きていると云える。
二。
同じく今月四日に購入していた雑誌。プレビジョン『spoon.2Di』vol.24。
先月の両国国技館イヴェントで発表された「劇場版 Free! -Timeless Medley-絆」と「約束」の基本イメージと主題を、三十二頁から三十三頁にかけて二頁見開きで報じている。両国国技館イヴェントから間もない時分に発行された雑誌であるから、これは速報と云うに近い。