氷菓コミカライズ版第六巻

米澤穂信原作/タスクオーナ漫画/西屋太志キャラクター原案『氷菓』コミカライズ版(角川コミックス・エース)。
第六巻。
落ち込んでいた折木奉太郎が姉の指令で市民プールの監視員を引き受けさせられる話から、神山高等学校文化祭(カンヤ祭)開幕の前夜、不安に苛まれる千反田える伊原摩耶花、別のことに夢中になっている福部里志、冷静に受け止めている折木奉太郎それぞれの様子を明らかにする話、文化祭の当日の朝、折木奉太郎福部里志伊原摩耶花が登校して古典部へ集い、一足先に来ていた千反田えるととも文集『氷菓』二百部の完売のため対策を練る話を経て、生徒会長陸山宗芳の開会宣言で文化祭がついに開幕し、一気に賑わい出した校内、千反田えるが行動を開始、折木奉太郎も客の来ない古典部で静かな店番を始めた話まで。
テレヴィアニメ「氷菓」で最も気分の高揚した盛大な物語であると同時に最も苦悩に満ちた物語でもある「クドリャフカの順番」事件の始まり。それはカンヤ祭を詳細に生き生きと描き出す物語でもある。
それに先立つ市民プールの話は、途中からはテレヴィアニメ「氷菓」における市民プールの話とは全く違った事件を描いている。