ニコニコ動画ユーリ!!! on ICE第一滑走

 著名なアニメイター平松禎史が昨年後半以降の大人気テレヴィアニメ作品「ユーリ!!! on ICE」のキャラクターデザイン&総作画監督をつとめていることについては予て各種アニメ雑誌等の記事で知ってはいたが、昨日の朝だったか、先日開催された三橋貴明シンポジウムにおいて、経済と文化のグローバル化状況における所謂非関税障壁としての地域文化の固有性を防衛する最後の防波堤をなし得るのは漫画とアニメではないか?という問題提起を受けて発言を求められた平松禎史が「ユーリ!!! on ICE」の地域経済効果について語っていたのを動画サイトで観て、今更ながら「ユーリ!!! on ICE」に興味を持ち始めていた。
 そうした中で今朝twitterで、シネマサンシャインMASAKIが「ユーリ!!! on ICE」4DX版の上映を決定した由の告知を見た。これは大変よい機会であるのかもしれない。TV版から観て予習しておきたいと思った。
 それで早速、今日の夕方、銀天街アニメイト松山店で『新海誠監督作品 君の名は。美術画集』を購入して特典として「ツキウタ。」のカードを頂戴して帰宅したあと、ニコニコ動画の「ユーリ!!! on ICE」公式チャンネル(http://ch.nicovideo.jp/yurionice)で無料配信中の第一滑走「なんのピロシキ!! 涙のグランプリファイナル」を視聴してみた。
 完成度の高さに圧倒され、意外な面白さに惹き込まれた。フィギュアスケートには全く通じていないが、流麗な動作の滑らかさと力強さには驚嘆した。現実を超えてしまっているのではなかろうか。しかも予想外にギャグ満載で、ことに主人公の勝生勇利のダメダメさ加減が面白く、反面、秘められた才能は格好よく、対するにロシアのユーリ・プリセツキーの柄の悪さも愛らしい。そして何といっても、佐賀の唐津の温泉「ユートピア勝生」の露天風呂におけるヴィクトル・ニキフォロフの裸体の、完璧な造型の美しさ。素晴らし過ぎる。
 もっと早くに観ておくべきだったと感じた。そのように感じたのは映画「ハイ☆スピード!」以来であるかもしれないが、そういえば、内山昂輝の役が豊永利行の役を睨んでいるのは両作品に共通であるのか。