あかがねミュージアム新居浜市美術館のジブリの動画家近藤勝也展

 昼、新居浜へ行くべく外出。市内電車に乗り遅れたのでJR松山駅にも到着し遅れ、ゆえに二時二十三分発の特急には間に合わないかと思っていたが、当の列車の出発が十分間ばかり遅れていたおかげで辛うじて飛び乗ることを得た。
 それで三時三十五分頃には新居浜駅へ到着。駅から新居浜市総合文化施設あかがねミュージアムへ至る道の脇には新居浜市美術館で開催されている「近藤勝也展」の幟が並んでいた。
 昼食を摂っていなくて流石に空腹だったので、あかがねミュージアムに着くや先ずは玄関ホールの中央の円形劇場型の階段の下にあるカフェで、ブルーベリーのワッフルプレートとアイスのカフェオレを注文した。本当は期間限定「となりの森のパフェ」を試してみたかったが、生憎、直前に売り切れたらしい。近くの卓では、ここの学芸員と見られる二人が、芸術家か芸術家御遺族かと見られる一人の接客をしていたと思しい。事業の内容について熱心に丁寧に説明していたところから窺うに、かなりの大物芸術家だったのだろうか。
 あかがねミュージアム新居浜市美術館では七月八日から九月十日までの間、「新居浜が生んだジブリの動画家 近藤勝也展」を開催している。新居浜市は旧新居浜市立郷土美術館の時代にも近藤勝也展を開催していたから、かなり早くから顕彰を始め、信頼関係を継続しているのだろう。今回は市制施行八十周年記念事業と銘打ち、新設された県内最高の美術館で開催した格好。もちろん巡回展ではなく、あくまでも新居浜市独自の企画。
 会場内に撮影可能な場所を設けるのは、ジブリの展覧会では毎度のサーヴィス。
 会場外の色々な場所の壁面には「魔女の宅急便」のあの黒猫氏が歩いていて、もちろん撮影可能。
 展示室の出口の先には特設ショップがあるので、多くの鑑賞者はそのまま特設ショップに行くに相違ないが、注意を要するのは、その反対側の、展示室の入口の近くにある別の展示室にはシアターが設けられているということ。そこは順路から外れてしまっているので多くの鑑賞者がその存在に気付いていないのではないかと危惧された。実際、そこには人が一人もいなかった。
 特設ショップでは黒猫氏グッズを五点も買った。展覧会図録も一冊。この図録は新居浜市美術館のこの展覧会のために編集されたオリジナル版であり、価値がある。
 あかがねミュージアムの玄関ホールの中央にある円形劇場型の階段では、夕方、「笑顔甲子園」というイヴェントの様子を伝える映像が上映されていて、夕方六時十五分頃だったか、どうやら出場者だったかと思しい人々が何人か賑やかに入館して階段型の座席に行き、映像を皆で観戦していた。
 新居浜駅へ行ってみれば、特急列車の指定席の自動券売機があった。先月二十九日、宇和島へ行った際、宇和島駅にはそれがなかったのでtwitterに「特急列車の指定席を買える自動券売機は、県内ではどうやら松山駅にしかないらしい。伊予西条駅にも新居浜駅前にもなかったし、今日、宇和島駅にもないことを確認し得た。自由席のみの自動券売機では普通のクレジットカードを使用できないので、いろいろ不便」と投稿したが、これは間違いだったと確認した。訂正しておく。流石、新居浜駅。そして構内には水樹奈々の歌が流れていた。
 出立の時刻まで余裕があったので、駅前にある大型食料品店に行き、玄関脇にあるパン店の珈琲クリーム餡パンを買って店内で暫し休憩。列車到着の時刻には五分間の遅れ。松山駅には夜七時半頃に帰着。市内電車で道後まで戻り、大型食料品店に寄って帰宅したのは八時半頃だったろうか。