道後温泉本館の近辺の古い銅像と最近の動物/味噌汁ではない何か

 休日。朝遅くまで寝ていたが、宅配便の配達があった起こされた格好。夜にも、夕食の準備中に宅配便の配達があったので慌てた。朝の荷物はYahooオークション落札品で、夜の荷物は「日本の古本屋」で発注した幕末の版本三冊揃。
 その間の午後、芳香の蝋燭を買うべく古泉へ行こうか衣山へ行こうか思案しながら先ずは道後の大型食料品店の中にある写真店へ行き、用事を済ませたあと、何となく道後温泉本館の方角へ。
 道後温泉本館に近い冠山の上の端には塩田岩治の胸像あり。像の台座に刻された碑文によれば、この人は利根ボーリング社長で、昭和三十一年、泉量乏しかった道後温泉の増湯に成功し、翌年、道後温泉の各旅館に待望の内湯を実現。その功績によって昭和三十三年三月、この銅像が建立された由。作者が西条市出身の彫刻家、伊藤五百亀であることは像の背面の署名から判る。奇妙なことに、像と台座では表裏の方角が正反対。像の正面の下には台座の背面の碑文があり、像の背面の下には台座の正面の題字がある。云わば、台座は冠山から街を眺望しているのに対して、像は街に背を向けている。何故だろうか。
 冠山に設置されていた謎の小屋は消えていた。そしてその麓の、道後温泉本館の裏の道路の向こう側でも、謎の電柱が消えて、謎の動物が出現していた。(消えたのは山口晃の作品で、出現したのは三沢厚彦の作品。前年度の道後アートから今年度の道後アートへの交代。)
 気付けば既に夕方だったので、古泉へ行くのを止めて徒歩で衣山へ。家具店で買物を済ませて引き返し、本町の大型食料品店でバナナとブロッコリーと豆腐と鮭を買って、徒歩で帰宅。ブロッコリーとキノコを微塵に刻んでワカメと豆腐と鮭と一緒に煮込んで味噌汁にしてみたら、シチューみたいな何かになった。