旅行記二/京都駅地下Porta広場に庭園/本能寺で森蘭丸の刀剣二口/仕事で多大の成果を得る/ヨドバシで休憩/打ち上げ花火一番くじC賞グラス獲得

 旅行記二。
 ホテルで迎えた休日の朝。九時を過ぎた頃に食堂へ行けば、入場の順番を待つ行列があったが、意外に早く入場できた。荷物をまとめて十一時に退出し、同じく京都駅の近くにある今宵のホテルへ荷物を預けてそのまま出立。駅の地下の商店街Portaの広場に仮設された庭園「そらつなぎの庭」(そら植物園)を見物したのち、地下鉄で烏丸御池駅へ行き、寺町通に着いたのは昼十二時頃。仕事の開始時刻まで約一時間半の余裕が生じたので寺町通の本能寺へ入り、宝物館で開催されている展覧会「本能寺信長公の遺品 なぜ信長は本能寺に?」を拝観。森蘭丸の刀剣が二口あって、実に魅入った。宝物館を出たあと、本堂に参拝し、織田信長公の霊廟にも参拝。歴代聖人にも参拝。本能寺を後にしたとき既に一時十五分頃。大急ぎ仕事の現場へ移動した。
 今日は休日ではあるが、二日前の夕方の時点で今日の午後に仕事の予定を入れていて、京都へ来たのもあくまでも仕事のため。ゆえにそもそも遊びのためではなく、休日返上で働くことを前提にして昨日から行動していた。一番の目的地には一時半に入り、想定していたよりも多大の成果を得て夕方四時十五分頃に退出。これだけで終わっても良かったが、一応、次の目的地へ向けて移動を開始。途上、四時二十七分には長州屋敷跡にある京都ホテルオークラの壁面に桂小五郎木戸孝允)の銅像を観た。平成七年三月二十一日、京都桂ライオンズクラブ結成三十周年記念事業として建立された由。あとからここへ来た若者たちの集団は長州屋敷跡について説明を聞いて感激し、内一名の女子が「尊い」と呟いていた。現今流行語「尊い」は、なるほど、このような場面でも使用されるのか。さらに進み、四時四十分、京都三条大橋を渡ったところで高山彦九郎皇居望拝の像を観た。作者は伊藤五百亀。五時の少し前に目的地に着き、ここでも極めて有益な成果を得た。五時三十五分頃にそこを出て、三番目の目的地に行き、挨拶だけ済ませることができた。今回の仕事には三軒の目的地があって、内一軒目だけでも済ませることができれば充分だろうと予定していたが、結局三軒とも一応は廻ることを得たばかりか甚だ幸運にも一軒目と二軒目で予想以上の成果を得ることができた。実に幸運だった。
 六時前に四条通へ出て、タクシーに乗って京都駅に近いホテルへ。ホテル内コンヴィニエンス店で珈琲牛乳と水とバナナとケーキを買い、宿泊室で暫し休憩したあと外出。ヨドバシ京都のゼビオでトレーニング用チューブの類(商品名としてはチューブではなく「ベルト」?)を買い、ヨドバシ一階の屋外の休憩所(所謂オープンテラス、オープンカフェ)のFrigoのバナナミルクで休憩。そういえば今日は昼食を摂る余裕もなかった。流石に空腹だったので地下街Portaの食堂街へ行き、天麩羅で早めの夕食。魚介の天麩羅四種、野菜の天麩羅二種、かき揚げ三種。御飯と味噌汁を頼まなかったのは夜九時以降にホテル食堂で無料サーヴィス夜鳴蕎麦があるから。
 宿泊室では家から持参した無印アロマで寛ぎながらテレヴィを視聴。普段、家ではテレヴィを点けないが、ホテルに泊まればテレヴィを点ける。それで今宵テレヴィを点ければ林修の番組に中島健人が出ていて、さらにリポーター役でマリウス葉も出ていた。十時四十分頃に漸くホテル食堂へ行き、夜鳴蕎麦を食べたあと再びコンヴィニエンス店へ行けば「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」の「一番くじ」があったので、絵葉書を得るべく挑戦したところ「C賞」のグラスを獲得してしまった。幸運ではあるが、荷物になるので少し弱ったのも正直なところ。C賞のグラスには三種のデザインがあったが、何れもヒロインなずなを用いたデザインになっている中、唯一、シルエットとはいえ典道の姿を用いたのが青色のグラスだったので、それを選択。
 宿泊室へ戻って再びテレヴィを点ければ、何か楽しそうなアニメが放送されていた。終わりの方しか観ることができなかった。どうやら「ナイツ&マジック」という作品だったようで、心地よい声の主は高橋李依(主演)と菅原慎介だったらしい。
 今回も深夜に大浴場へ行き、露天風呂を独り占めしてみたい。