七瀬遙は東京における住所を決めるに際して橘真琴の住所から気軽に通える位置にあるか否かを条件にしていたらしい

 昨日は出張。今日は出勤。そして残業する意はなかったのに、残業せざるを得なくなった。
 夜八時半に退出し、大街道のセレンディップ明屋書店アエル店に寄って学研「月刊アニメディア」十二月号を購入して帰宅。
 学研「月刊アニメディア」十二月号。巻頭には、映画「Free!-Take Your Marks-」(Free_TYM)公開と、テレヴィアニメ「Free!」第三期の制作が決定されたことに伴う特集記事が掲載されている(3-5頁)。注目に値するのは河浪栄作監督インタヴュウ(3頁)における幾つかの発言。
 それによれば、東京で学生生活を始める橘真琴の住所は、遅れて決まった七瀬遙の住所と同じ鉄道沿線に位置する由。しかし確かに、映画「Free!TYM」における両名の会話が明らかにしているように、七瀬遙が鴫野不動産に出していた当初の(換言すれば最低限の)条件は、どこか特定の鉄道沿線に位置しているべきであるという一点にあった。それがどの沿線であるのかは明らかではないが、橘真琴が先に決めてしまっていた住所と同じ沿線であることだけは、この雑誌における発言で確定した。七瀬遙は、自身の新たな住所が橘真琴の住所と同じ沿線にあることを、最優先の条件として想定していたということに他ならない。
 橘真琴が気軽に通って来ることのできる場所に住むことを、七瀬遙は望んだということ、そして七瀬遙が住んでいる場所に気軽に通えることを、橘真琴は望んだということであり、要するに、互いに直ぐにでも通える位置にあることを、二人ともに望んだということだろう。