謎の怪人アレ・バッチーノと大大大冒険家インディ・ジョーズ邸の大清掃/未来の国王ネコ2世の志の煌き/次回が第二百回記念

 ニコニコ動画の「テレビ東京あにてれちゃんねる」(http://ch.nicovideo.jp/ch7)内の「妖怪ウォッチ」公式チャンネル(http://ch.nicovideo.jp/youkai-watch)で配信された第百九十九話を視聴。
 一。
 バスターズトレジャー編第十九回「アレ・バッチーノふたたび!」。
 ネコ2世とゾン・ビー・C(チョッパー)は不在。「大大大冒険家のインデイさんズラ」ことインディ・ジョーズとジバニャンとコマさんの三人は大雑把なオーザッパ遺跡で何事にも大雑把な秘宝妖怪ザッパドキアを獲得。しかるにそこに現れたのは謎の組織の配下であるらしい謎の怪人アレ・バッチーノ。大秘宝妖怪ヨーデルセンのエンブレムを探し出させるべくインディ・ジョーズを大冒険旅行へ向かわせた張本人に他ならない。
 アレ・バッチーノはインディ・ジョーズが無事これで秘宝妖怪メダルを全て収集し終えたかと勘違いして横取りしてみせたが、生憎、未だ三枚も獲得し切れていなかったので、仕方なくインディ・ジョーズの館に忍び込んで密かに戻しておくことにした。しかるに、極めて綺麗好きなアレ・バッチーノは、まるで掃除できていなかったインディ・ジョーズの書斎の様子に苛立ち、清掃を徹底して美しく磨き上げていた間にインディ・ジョーズに見付かってしまい、何のために忍び込んだのか判らなくなる悲しい結末。
 アレ・バッチーノによって人間の姿に変えられたシンディ・ジョーズは人間の姿を楽しんでいるし、インディ・ジョーズも大冒険を満喫しているとしか思えないし、もはやアレ・バッチーノは何一つ悪い奴ではなかったようにさえ思われてきた。
 二。
 バスターズトレジャー編第二十回「ネコ2世の秘密」。
 ネコ2世が何のために秘宝妖怪メダル探しの冒険に出ているのか。その秘密が明かされた。ネコ2世は実は大秘宝妖怪ヨーデルセンの復活なんか狙ってはいなかった。真の狙いは秘宝妖怪八名中の一名、キラメッキ遺跡の秘宝妖怪マドモアイゼルのみにあり、狙いの意味は祖国の民を救うことにあった。砂漠にあるその王国は一年前から一雨もなく日照り続きに悩まされてきた。昔からそこに雨をもたらしてきたマドモアイゼルが、煌きを愛し求める余り、国内の地味な様子に飽きてそこを去ったからだった。将来、父王のような立派な国王になりたいと願うネコ2世は、マドモアイゼルを呼び戻したいと考え、父王と母后に別れを告げて冒険に出てきていた。
 ネコ2世の高邁な志を知った忠臣ゾン・ビー・C(チョッパー)は「死んでも一生付いて行きます」と誓った。彼が既に亡くなってゾンビと化してしまっていることを云い返し得る者は、マドモアイゼルの他には一人もなかった。なぜなら誰もが深く感銘を受けていたから。マドモアイゼルは、ネコ2世の祖国には煌くものなんか何もないと思っていたが、ネコ2世の志がどんな宝石よりも光り輝いて煌いていることを知った。
 なかなかの感動巨編だった。
 今回、ケータとウィスパーの出番は最後のクイズと「きょうの妖怪大辞典」だけ。次回は第二百話。