朝ニュースにおける改革派分析/今年を締めくくるに相応しい御用納らしからぬ御用納/竹書房文庫おそ松くん第十六巻

 朝、ニュース解説のレイディオ番組。興味深い分析が数多あった中の一つが、小池希望党の没落に関する論。一般に改革派を称する程の者は、社会に大問題を見出して、そこに胡座をかいて「既得権益」を貪っていると見える巨大な勢力を悪と認めて攻撃することによって支持を得る。小池希望党が失敗したのは、巨悪に向かうどころか、チンケな相手しか敵にできず、弱いものイジメしかできなかったからであるという佐藤健志氏の見解には説得力がある。そう思ってtwitterにそう書いたところ、御本人からのリツイートを頂戴した。ありがたいこと。
 そして出勤。御用納の日とは思えない程に多量の文書を新たに作成し、肉体労働にも従事し、各方面との連絡調整にも努め、電話連絡を待って夜七時半にまで及び、結局は夜八時二十分頃までサーヴィス残業。夏以降どんどん忙しさを増し続けてきた今年を締めくくるに相応しい御用納の一日だったのかもしれない。
 ここまで無事に過ごし得たのは、粗食や採食を主として睡眠不足に陥らないように注意しながらも最小限の娯楽を失わないようにも気を付けて無理のない生活を持続させてきた結果だろうか。今までの人生で最も健康に配慮した数ヶ月間だったろう。
 ところで。
 竹書房文庫の赤塚不二夫完全版シリーズ『おそ松くん』。第十六巻。
 演技が狂気へ変わる過程をたどる怪作「大スター 演技の勉強?」のほか、「宝島」や「丹下左膳」のような名作のパロディも多く、読み応え充分な一巻。「忠臣蔵」のパロディでは、カラ松と一松が植木職人に扮してイヤミ屋敷を偵察。デカパンが大石内蔵助