君の名は。地上波初放送の総合視聴率の報/旅行記四/休憩時に京都国立近代美術館コレクション展を鑑賞/吉備の夕景/帰宅時の室内の温度

 昨夜十二時三十六分、twitter新海誠作品PRスタッフ公式アカウント(@shinkai_works)が、正月三日の「君の名は。」のテレヴィ放映が「地上波初放送で総合視聴率26.3%を獲得!映画ジャンルでは過去最高!!」であると報じられたことを発信した。「総合視聴率」とは聴き慣れない語だが、どうやら最近になって使用されるようになった語であるようで、その意は「リアルタイム視聴」と「タイムシフト視聴」を、重複分を除外して総合した視聴率である由。それで「君の名は。」地上波初放送の総合視聴率が26.3パーセントであるということは、リアルタイム視聴率とは重複しないタイムシフト視聴率が8.6パーセントだったということだろうか。地上波初放送をリアルタイムでは視聴できない事情があることが予定されていたにもかかわらず何が何でもそれを見逃したくなかった人々の比率が8.6パーセントだったとも云える。もちろん、地上波初放送をリアルタイムで視聴できると予見できているにもかかわらず予約録画をも欠かさなかった人々(換言すれば、重複分として計算される人々)も少なくはなかったろう。なかなか大変な数字であるに相違ない。
 ところで。
 旅行記四。
 朝六時四十分頃に起きて準備を整え、七時頃からホテルの二階の朝食会場へ行き、朝食。昔ながらの、バイキング形式ではない立派な朝食だったが、生憎、撮影し忘れた。宿泊室へ戻って荷物をまとめ上げ、八時半に出立。琵琶湖の直ぐ近くのホテルだったのに、琵琶湖を眺める余裕もなかったのが実に残念。
 九時半頃、京阪三条駅の前にある著名な銅像高山彦九郎皇居望拝之像」を見物する大勢の人々を見かけた。どこかからの観光客の団体だったろうか。
 十時の少し前に目的地に着いて、十時二十五分頃には完了。
 予想外に時間の余裕が生じてしまったので、岡崎公園へ。平安神宮の前では「平安楽市」というイヴェントが開かれていたが、そこには寄らず、京都国立近代美術館へ。現在はゴッホ展の準備中で、コレクション展のみを開催中。しかし有難いことに本日は「無料観覧日」。京都の近代日本画の魅力は、極度にモダンな造形と、異様に深い情念の表出にある。展示の半分は工芸の展示で、中には浅井忠(黙語)の図案による工芸と神坂雪佳の図案による工芸も並んでいた。これは云わば京都の工芸の近代化を牽引した洋画家の浅井忠と図案家の神坂雪佳の競演。前者はジャポニスムから琳派に接近し、後者はジャポニスムを踏まえながら琳派を探求した・・・と対比することもできようか。
 約一時間で美術館を出て、京都会館ロームシアター)一階にあるコンヴィニエンス店でオニギリを買い、速やかに昼食を済ませて出立。岡崎公園を去って、二番目の目的地へ行き、昼十二時半頃から仕事にかかり、一時十六分には完了。本来は一時から始める予定だったが、三十分早く始めることができて大いに助かった。これで今回の出張の目的を全て終えて、あとは戻るのみ。
 移動の途上、夕方五時頃には岡山の吉備で数分間の休憩。吉備と云えば桃太郎。この休憩所には「赤鬼横丁」と「桃太郎市」が開かれていた。ところで、異国の地で鬼を手懐けて難問を次々解決したのは遣唐使吉備真備で、その末裔が陰陽師賀茂氏。もはや桃太郎のモデルが吉備真備だったとしか思えなくなっている。
 休憩中、不図見れば見事な夕陽。幸い、展望台があったので、そこから夕陽を眺めた。
 無事帰宅したのは夜七時五十五分頃。約四日振りに帰宅して、室内の温度は11.9度まで下がっていた(別の温度計では14度)。むしろ10度以上を維持できていただけでも有難いと云うべきだろうか。兎も角も暖房を始動させた上で大型食料品店へ行き、野菜や鮭や苺やバナナや牛乳やパン等を調達して帰宅。そして久し振りに自炊の類。鮭と野菜を味噌で煮込んだだけ。これの効果で室内の温度も少しは上がったろうか。