SAOアリシゼーション第一話/キリトとユージオの松岡禎丞と島崎信長/ハチの幸福な家族を見つめる怪盗ジョーカー/田中くんはいつもけだるげ第十一巻/衛宮さんちの今日のごはん第二巻&第三巻

 三連休の二日目。いよいよ全く外出しない休日は、何年振りのことだろうか。
 ところで。
 未明に放送されたテレヴィアニメ「ソードアート・オンライン アリシゼーション」。第一話。
 まるで劇場版かと見紛う壮大な開幕。御伽噺のような神秘の世界には梶浦由記の音楽が合う。後半のガンゲイル・オンライン世界ではオールスター勢揃い。シノンは無論、クラインもリズベットシリカエギルも登場。未登場はリーファとユイだけか。
 冒頭には、キリトとユージオの幼少時代。松岡禎丞は少年声の名手だが、島崎信長も好演。これなら「ハイ☆スピード!」小学生時代の七瀬遙も余裕で演じ切れるのではなかろうか。
 夜、テレヴィ受像機を新調したのを祝い、これまで主にパソコンで鑑賞してきた「怪盗ジョーカー」を改めて鑑賞。やはり大画面に映える出来栄え。
 この作品の味わいを深くするのはジョーカーやシャドウ・ジョーカーの孤独な境遇。ハチの幸福な家族を見つめるジョーカーの優しい眼差しは美しく、しかし哀しい。原作者たかはしひでやす先生がジョーカーの子どもを描きたくなったのも肯ける。
 ところで。
 ウダノゾミ著『田中くんはいつもけだるげ』第十一巻。
 今回も良い話が多い中で秀逸なのは花見の話。世間の主流に半ば背を向ける田中&太田ならではの風雅の趣がある。桜スイーツを食べながらの花見は鶏を見ながら唐揚を食べるに近いという洞察も深い。加藤の日直やワック西園寺の祝日も良い。
 TAa著/TYPE-MOON原作/只野まこと料理監修『衛宮さんちの今日のごはん』第二巻&第三巻。
 漸く読んだ。年末の大掃除や年越蕎麦、初詣までも描き、今や現代日本における古き良き日常生活を表すのは「サザエさん」ではなく「衛宮ごはん」であるとさえ云える。衛宮士郎に養われたいと願望せずにはいない。