ガチバカ!第七話

TBS系ドラマ「ガチバカ!」。楠野一郎脚本。Arca音楽。主題歌(終曲)倉木麻衣ベスト オブ ヒーロー」&(序曲)AAA「ハレルヤ」。貴島誠一郎チーフプロデューサー。橋本孝プロデューサー。ドリマックス・テレビジョン&TBS制作。竹之下寛次演出。高橋克典主演。第七話。
柿の木坂高等学校長の武田栄二(沢村一樹)は二重の意味で「バカ」であると思う。間抜け過ぎて憎めない馬鹿でもあるが、軽率に過ぎて許し難い馬鹿でもある。ことに今回の騒動をめぐる判断は幾ら何でも非道かった。権藤鉄太(高橋克典)が担任をつとめる三年E組の生徒たちの内、清家ひかり(渡辺夏菜)・海江田京子(清水由紀)・船木多香子(辰巳奈都子)・渡良瀬遥(三井保奈美)等一部の連中がコウジ(吉永雄紀)から白い粉末を買い取っていた件について、武田栄二校長は、これがドラッグの取り引きではないかと疑惑をかけられたことを重視。甲子園出場を決めた野球部を守るため、直ちに三年E組の全員を退学処分にすることを決定したのだ。だが、真に彼が行わなければならなかったのは、生徒たちが主張した通り、問題の粉末が本当は何であるのかを確認することではないか。実際あれはドラッグではなくビタミン剤だったではないか。そもそも性急に全員を退学にしようものなら、それこそ大醜聞ではないか。理不尽にも程がある。
今宵は井上耕太(増田貴久)・深田裕之(石田卓也)・中村雅志(斎藤慶太)・御木本健児(橋爪遼)が肉マンを食っていた冒頭の場面が最も面白かった。他方、宇津木実(手越祐也)が一人でコウジの棲家に向かったところは手越祐也のカッコイイ見せ場なのだろうが、見た目が弱そうなので今一つ似合わない。本当は肉マン食う側の方が似合うのではないかと思うが、肉マンとの相性に関しては増田貴久が最強であるし、なかなか難しいところ。
ところで、コウジの役の吉永雄紀(http://skycorporation.co.jp/)は二〇〇〇年の傑作テレヴィドラマ「池袋ウエストゲートパーク」に出演していたとのこと。どの役だろうか。もしや、Gボーイズからブラックエンジェルズに移籍し、Gボーイズに捉えられて結局はドーベルマン山井(坂口憲二)の子分に殺害されたミツルではないのだろうか。キングたかし(窪塚洋介)の「牛丼じゃミツルは死なねえ!」の絶叫で有名な、あのミツル。