仮面ライダーカブト第三十六話

テレビ朝日系。“スーパーヒーロータイム”「仮面ライダーカブト」。主演:水嶋ヒロ佐藤祐基。第三十六話。
先週の日曜日は出張先の京都にいて、朝九時から仕事があって八時にはホテルを出たから「仮面ライダーカブト」を見ることはできなかった。先週一話を見逃したのは実に惜しい。かなり重要な展開があったに相違ないことは今朝の放送分を見て推察された。
ともあれ天道総司水嶋ヒロ)が「ライダーの暴走を止められるのはライダーだけだ」と述べたのは、彼と加賀美新佐藤祐基)との間の信頼と協力の関係が、現に熱く篤いものであるだけではなく、自然本性によって不可欠でもあることを表現していて心打たれた。それにしても加賀美陸本田博太郎)が天道の詰問には真面目に答えないまま、何時もの謎めいた語り口で「赤い靴」の話を語り始め、それを聞かされた天道が焦り、苛立ち、頭を抱え、混乱し、驚いていた場面には凄みがあった。その後、加賀美陸は独り言の中で重要な事実をも語った。天道総司=日下部総司の両親が一連の事件において単なる一犠牲者ではなく、むしろ主要な役割を果たしていたらしいのだ。没落の影山瞬内山眞人)が早くも矢車想徳山秀典)の色に完全に染まっていたのも面白かったが、いよいよ不気味な迫力を増してきた加賀美陸が余りにも印象深かった。